認定心理士関係諸規則の改正,新手引き,申請書類発行について

公益社団法人日本心理学会 資格申請の手引き(2014年度改訂版),新申請書類について

公益社団法人日本心理学会認定心理士
資格申請の手引き (2014年度改訂版) 発行にあたって

公益社団法人日本心理学会
理事長 佐藤隆夫

認定心理士制度が発足してから,まもなく25年を迎えようとしています。この間,4万人以上の認定心理士が誕生しています。本制度が発足した理由は,大学における学部・学科の多様化に伴い,学科名,専攻名からは心理学を履修しているようには見えない卒業生が増加してきたことにありました。そうした卒業生の多くは,実際には心理学の基礎を修得しており,そのことを認定するためにこの制度は誕生し,順調に発展してきました。

しかし,現在では,本制度はもっと積極的な意義を持つようになっています。近年,学士の到達基準,質保証といった言葉が頻繁に聞かれるようになってきました。つまり,単に大学を卒業したということだけではなく,大学で何を学び,どのような力を身につけてきたのか,その具体的な中身の問題です。認定心理士は,個々の学生がどのような科目を履修したかを厳密に審査し,その学生が心理学を学んできたことを認定するものであり,そうした要求に応えると同時に,大学教育における心理学教育の標準的なモデルを提示するという意味も持っています。実際,多くの心理学を教える学科,専攻において,認定心理士の審査基準を意識したカリキュラムが構成されています。

様々な分野で心理学の貢献がますます重要な意味を持つようになっています。認定心理士で認定するものは,そうした期待に応えるための基礎的な知識や考え方であるといえます。従って,認定心理士を取得したみなさんには,取得後も一層の研鑽に励んでいただきたいと願っておりますし,またそのための,研修の機会も設けております。

認定心理士資格申請の手引きは,これまでの間,幾度か改訂されてきました。しかし基本的な基準は発足時から大きくは変わっておりません。心理学の基礎資格として求められるものは,時代の変化に大きくは左右されるものではないといえましょう。こうした時代を超えた心理学の本質,また,本制度の意義が社会的により広く認知され,また認定心理士の信認がより確かなものとなることを祈念しております。

2014年4月

主な改正内容

2014年4月1日付で認定心理士関係諸規則の改正に伴い,「公益社団法人日本心理学会認定心理士資格申請の手引き(2014年度改訂版)」が出版されました。
今回の主な改定内容は下記の通りです。

○各領域の内容を現状に合わせて見直しました。
○基礎科目a領域では合計4単位以上必要になりましたが,領域全体で基礎分野を満たせばよいこととしました。これに伴い,基礎科目a領域のシラバスの提出をお願いすることになりました.また基本主題が必ずしも必要ではなくなりました。
○基礎科目b,c領域では必要単位数を見直し,基礎科目c領域の必要単位数は4単位以上になりましたが,b領域の必要単位数ななくなり,b,c合わせて8単位以上あればよいこととしました。また所謂臨床系の実習授業にも配慮しました。
○申請書類を見直し,様式1「認定申請書」,様式2「履歴書」様式3「心理学関係科目習得単位表」の記載事項をより簡略化し,これまで記載ミスの多かったc領域について,様式4「基礎科目c領域実験・実習リスト」を追加しました。様式5「審査料払込控貼付用紙・IDカード用写真添付用紙」(旧様式4)については変更はありません。

※なお,移行措置として旧公益社団法人日本心理学会認定心理士認定資格細則および旧同細則別表と,それに基づいた資格申請の手引き(第4.1版)および申請書類も,2019年3月までの5年間は有効とされますので,その間は新・旧両規則に基づく申請が有効となります。