資格認定委員会より

• 1．認定心理士について

  2021年度第1回（通算第185回）認定心理士資格認定委員会が2021年4月10日にありました。2月の同委員会は，新型コロナ感染拡大防止に向けた緊急事態宣言の発出を受けて，中止となっていましたので，昨年12月以来の開催となりました。新年度が始まったばかりの多忙な時期，また都内への移動による新型コロナの感染リスクもあるなか，10名の委員の方々の出席を得ることができました。

  　昨年11月から今年3月まで受付のあった464件（うち一括申請123件）と前回委員会までの保留分等の22件を審査し，その後4月20日に開催された同小委員会（第185回）の審議を経て，456件を合格，17件を保留，13件を不合格としました。

  その結果，4月30日時点で，認定心理士の総資格取得者は65,951名に達しました。なお現在，認定心理士の会に入会されている会員数は4,554名です。

• 2．認定心理士（心理調査）（通称：心理調査士）について

  今年1月から受け付けた心理調査士追加取得の電子申請を開始するとともに，4月からは心理調査士会員優遇措置申請を始めました。昨年12月から今年4月までに受け付けた72件（追加取得申請33件，会員優遇措置39件）について審査しました。そして，4月20日の資格認定小委員会の検討も踏まえて，最終的に，67件を合格，5件を保留としました。これらの結果を受けて，4月30日の時点で，心理調査士の総資格取得者は261名に達しました。

  心理調査士の新基準にそった資格の電子申請システム受付が始まったこともあり，今年度の認定心理士審査件数は第1回の認定委員会が終わった時点で，すでに昨年1年間の初回審査件数（61件）および合格者数（49名）を上回り，資格制度が始まって（2017年度開始）以来の年間記録を更新しました。

  認定心理士の有資格者で，心理調査士の資格の追加申請を希望される方は，申請に必要な心理調査関係科目と必要な単位数などが学会HPに詳しく説明されています（https://psych.or.jp/qualification/ shinsei_shinrityousa_densi/）。

  また，実践領域［発展/展開研究（実習）］の基本主題科目である「卒業論文」などの履修がなく，現時点では申請が難しいと思われる方については，心理調査に関連する専門科目の研修会の受講単位などを持って読み替えが可能となるような措置を現在検討しています。

  日心会員の方々を対象とした心理調査士会員優遇措置での申請については，「連続して5年以上日本心理学会正会員として在籍していること」を満たし，「認定心理士資格」をお持ちの会員は，以下2点のうちいずれかを提出することにより，心理調査士資格申請を行うことができます。

  a）申請者本人が担当の「心理学の研究法に関する講義のシラバス」

  b）申請者本人の「主要な研究論文1編」

  申請を希望される会員の方は，まずはメール（jpanchosa@psych.or.jp）でお問い合わせください。

  次回，2021年度第2回（第186回）の認定心理士資格認定委員会は6月19日に，認定心理士の会運営委員会に引き続いて開催される予定です。

（資格担当常務理事・帝京科学大学教授　津田 彰）