2016 No.3
前号のニューズレターNo.2 でご案内させていただいたとおり、来る 2016 年 9 月 17 日(土)に本会主催の関西地区でのワークショップを開催予定です。「実践!こころを支える心理学‐メンタルヘルスを維持・増進するための心理学ワークショップ‐」をテーマとして、講演と体験型研修という二部構成の企画です。
本号にも掲載されている会則には、本会の目的について、認定心理士資格取得者の相互の連携を密にし、認定心理士の資質と技能の向上をはかるとともに、人々の心の健康と福祉の増進に寄与することを目的とする、と謳われています。佐藤先生がお書きのように、認定心理士間のネットワークを作り、その繋がりを軸に様々な活動を展開していこうということです。そのためには、盛上げ役となって汗を流して下さる会員が必要で、さらにそのような会員の活動に対する学会からの支援も不可欠です。
ご講演いただくのは、本会の幹事でもある日本心理学会常務理事(学術担当) 佐藤隆夫先生と、心理学研究編集委員会副委員長 津田彰先生です。いずれも日本の心理学界を代表される先生方で、このように豪華な講師をお迎えできた(しかも本会の母体である日本心理学会の全面的なバックアップを得て無料で参加できる)大変貴重な機会です。
佐藤先生には、心のしくみについてご講演をいただく予定です。今回の企画テーマにおける主眼“メンタルヘルス”について考えるに際して、そもそも我々は(人間の心は)どの様に身の周りの世界を捉えているのか、どんな捉え方が基となって我々のメンタルヘルスに作用しているのか、そんなことを思い描きながら拝聴したいと思います。
津田先生には、“ストレスチェック”の在り方 やチェックだけで終わらせないメンタルヘルス維持増進のための理論や方法論についてご講演いただきます。従業員 50 名以上の企業でストレスチェックが義務化されましたが、「義務だしストレスチェックをしましょう!で???」という実情も少なくないようです。認定心理士資格を取得する程に心理学を学んだ我々は、この実情に如何に貢献できそうか、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
初めのご案内直後からワークショップ全体へのお申し込みを多数いただき、これらのご講演に続く体験型研修については既にキャンセル待ちが生じています。可能であればすべての参加者の方に体験型研修まで参加していただけると良いのですが、体験型という特徴のため参加人数を制限せざるを得ませんでした。
一方で、先述のとおり、ご講演への参加だけでも学ぶところが大きい、とても有意義かつ希少な機会です。このため、ご講演部分の参加定員は広く設けましたので、まだ余裕がございます。また、ご講演部分には、認定心理士の方でなくともご参加いただけます。
「自分や家族・同僚のストレスやメンタルヘルスについて考えたい」「所属組織のメンタルヘルス対策について考えたい」、もっと広く「心理学や心理学的支援の一端に触れてみたい」等々、そんな方が身近におられましたらお声かけいただければと存じます。奮って、お申し込みください。
(田中 芳幸)
- 認定心理士の会「関西ワークショップ」
認定心理士の会 主催(同幹事会 企画)
/立命館大学総合心理学部 共催 - 実践!こころを支える心理学‐メンタルヘルスを維持・増進するための心理学ワークショップ‐
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- 「“心”のしくみ」
佐藤 隆夫氏(立命館大学総合心理学部教授・日本心理学会常務理事 (学術担当)) - 「ストレスチェックとメンタルヘルスの維持増進」
津田 彰氏(久留米大学文学部教授・心理学研究編集委員会副委員長) - 分科会 A と B とを入れ替え制にて両方参加していただきます。
- 「働く人のこころとからだの早期健康チェックを用いたストレスチェックの実践
津田 彰氏(前掲)・伏島 あゆみ氏(金沢工業大学基礎教育部講師) - 「“職場”の事例を対象とした検討とロールプレイ」
菅 佐和子氏(京都橘大学健康科学部教授)
- 「“心”のしくみ」
-(受付 13:00)
※ワークショップ終了後に、会場となるキャンパス内で懇親会も予定しています。- 立命館大学 大阪いばらきキャンパスAN 棟 2 階 AN211 教室
〒567-8570 大阪府茨木市岩倉町 2-150
JR 茨木駅から 徒歩約 5 分
阪急電鉄南茨木駅から徒歩約 10 分または京阪バス約 5 分
(立命館大学[岩倉公園前]下車)/大阪モノレール宇野辺駅から 徒歩約 7 分
※アクセスの詳細は、http://www.ritsumei.ac.jp/rs/r2020/campus/oic/access/map.html/ をご参照ください。
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- 申し込み方法と定員 講演会 350 名(申込受付中)
分科会 60 名(現在キャンセル待ち)
講演会のみの参加も受け付けいたします。 - メールでjpa-ninnokai-event@psych.or.jp まで、
件名「9.17. ワークショップ参加希望」とし以下の項目を本文に記入してご送信ください。
- 1. 認定心理士登録番号(認定番号)
- 2. 氏名
- 3. メールアドレス
- 4. 分科会参加希望の有無 l < li> 5. 懇親会参加希望の有無
※参加希望の方は必ず事前にお申し込みください。
お申込みいただいていない方は、ご入場いただけない場合がございます。
「認定心理士の会」へ入会ご希望の方は、jpa-ninteinokai@psych.or.jp まで、件名を「認定心理士の会入会」とし、以下の情報をお知らせください。
- 認定心理士登録番号(認定番号)
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
(ニューズレターは添付ファイルでお送りいたしますので、お受け取り可能なメールアドレスを記載してください)
※なお、入会申込はメールのみの受付とさせていただきます。
本年 12 月、「認定心理士の会」関連のイベントとして、宮城県仙台市で公開シンポジウムを行います。会員の皆さまのご参加をお待ちしておりまただけます。
- 「心理学を被災地に活かそう」
- (13:30-17:00 の時間帯を予定)
- 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)6 階 601 大会議室
- 無料
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- 阿部 恒之氏(東北大学大学院文学研究科教授)
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(日本心理学会「東日本大震災からの復興のための実践活動及び研究」の助成を受けた5~6名の先生方に活動・研究の成果と今後の被災地支援に向けての提言をお話しいただきます。参加者の皆さまからの質疑の時間も設ける予定です)
※ シンポジウム終了後には懇親会を開催します。
参加費は、認定心理士の会会員 1,000 円、非会員 3,000 円です。
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(参加なさる方は事前のお申し込みをお願いします)
- メールでお申込みください(宛先:jpa-ninnokai-event@psych.or.jp)。
- 件名を「東北公開シンポジウム参加希望」としてください。
- 以下の項目を本文に記入してご送信ください。
- 1. 認定心理士登録番号(認定番号;認定心理士でない方は記入不要)
- 2. 氏名
- 3. メールアドレス
- 4. 懇親会参加希望の有無
- シンポジウムの定員は 180 名(先着順で受付)
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シンポジウム開催当日に会場運営をお手伝いくださるボランティアの方を募集いたします。参加者の誘導等にご協力いただけましたら幸いです(先着 5 名様)。
お申し込みは、上記のメールアドレスまで、件名は「東北公開シンポジウム運営ボランティア希望」でお願いします。
(佐藤 俊彦)
「認定心理士の仲間たち」では、認定心理士資格を持つ方たちに寄稿して頂き、会員同士が“つながるきっかけ”を作りたいと考えています。寄稿して頂いた方への連絡方法は、次頁「寄稿された方へのご連絡」をご参照ください。
青野 也寸志 様
心理学を本格的に学んだ動機は、放送大学大学院修士科目生として、様々な心理学の学びから、改めて職業や社会での生活に役立つのではないかと気づかされたことによるものです。そして、同大学院および学部の心理学関連科目を通じて、単位取得が積み重なる過程を経て、「キャリア教育」の研究活動へと発展しました。無事に同大学院修士全科生を修了後も、同大学院修士選科生として学生を継続し、心理学の面白さや楽しさ、奥深さを感じていた頃、既に「認定心理士」の申請に必要な単位を上回り、心理学実験等を満たせば可能と後で知ることとなりました。
私自身、高等学校の進路指導主事としてキャリア教育の校内責任者をしております。仕事柄、生徒や保護者との接触には心理学的なアプローチは必要不可欠であり、経験や勘での対応は困難であると実感する日々です。また、年齢的にも後輩である教職員の相談や指導する立場と同時に、上司や同僚との関わり合いにおいても、本格的に心理学を学んだことが大きいと再認識しております。
一方で、社会心理学や発達心理学など様々な領域の心理学の奥深さも痛感し、さらに深く学んでいこうと強い思いを持っております。
「認定心理士の会」入会の動機は、多くの方々と出会い、見習い、そして研鑽し合えたらとの気持ちです。本会では、高校生や学校の先生方も含めて、心理学を学ぶ意義や、その素晴らしさを少しでも理解していただくための研修会や交流会など、微力ではありますが、企画やアイディアを真剣に考えたいと思います。特に高校生には、将来の仕事や社会生活に役立てられるような、また、学校関連の方や外部の方々も含めて、児童・生徒・保護者、そして、職場の上司・同僚・後輩・部下といった良好な関係づくりの助けになれるよう、大いに発信していきたいと思っております。
須崎 桂子 様
今春、社会人通信制大学の心理学を修め、6 年がかりで認定心理士を取得しました。卒業と同時の資格取得は大きな喜びでしたが、数か月を経た現在では、仕事に活用し始めた心理学をどう深めていくのかが課題です。
心理学を学ぼうとした当初は、8 年前に開いた小さな薬膳教室に役立つと思ったからです。薬膳とは中国伝統医学に基づく食事療法です。その理論は心的状態が健康を左右するとして、心に作用する食べものや薬草などを教えています。但し、観念的な古代哲学や先人の経験則に基づくため、抽象的で分かりにくい一面があるかもしれません。
それでも薬膳を導入した生活は、健やかな心身に寄与できると私自身実感しています。
仕事の質を一層深めようと、まずは生理心理学などを履修しました。ストレスと心身症のメカニズムでは、先人の知恵が現代医学にも重なると知的好奇心に刺激を受けました。そして、心理学が多岐にわたる学際的な学問と知るにつれて、とくにキャリアに関する心理学に興味を持ちました。
現在は、薬膳教室でロジャーズの来談者中心療法などを用いて、キャリアプラン・カウンセリングと称したレッスンを行っています。まだ数回程度の実施ですが、何をどうしたいのか、混迷気味の思考が整理されてきたとのフィードバックを受け、さらにやりがいを感じています。
認定心理士の会キックオフシンポジウムや懇親会では、講義内容の素晴らしさや、経験豊かな先輩方や仲間たちとの出会いは大変貴重なものでした。そして、心理学の理解や経験不足を痛感しますが、良質な仕事を提供できるように今後とも勉強を継続したいと思います。
(担当 中村 由美)
寄稿された方へのご連絡
この欄に掲載された方に連絡を取りたい方は、jpa-ninnteinokai-contact@psych.or.jpまで、件名を「○○様」として、メールをお送りください。
事務局より責任をもってご本人に転送いたします。
11月3日(木・祝)に福岡で、11月13日(日)に札幌で、認定心理士の会の懇親会を開催することになりました。いずれも、日本心理学会公開シンポジウム終了後に開催する予定です。詳細が決まり次第、追ってご案内いたします。
11月3 日(木・祝)には九州大学西新プラザ大会議室にて、公開シンポジウム「医療における心理学の広がりを考えるⅡ」が開催されます。11月13日(日)には北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟(W 棟)にて、公開シンポジウム「裁判員の判断を左右するもの~罪を裁く人の心~」が開催されます。
それぞれ、シンポジウム終了後に会場の周辺にて、懇親会を開催します。この懇親会の目的は、認定心理士の会の会員同士の親睦を深め、それぞれの地域で活動を活性化するための礎を築くことにあります。ちょっと大袈裟な書き方になってしまいましたが、まずは気軽にご参加いただき、会員間で横の繋がりを作っていただければと思います。もちろん、他の地域から参加される方々も歓迎いたします。
懇親会の準備に当たり、お願いがあります。福岡と札幌在住の認定心理士の方々で、事前準備と当日の運営を手伝っていただける方がいれば、ぜひご協力ください。当日は認定心理士の会の幹事が 1 名ずつ、現地にて懇親会の運営を行いますが、それを事前の段階から現地でサポートしていただける方がいてくださると、とても心強いです。こちらも近々、募集しますので、ご検討いただければ幸いです。
今号では、開催が間近となった「関西ワークショップ」のお誘い Part II、そして新たに企画された「東北公開シンポジウム」のご案内がありました。さらに、認定心理士間の繋がりを育む「認定心理士の仲間たち」、「認定心理士の会懇親会のお知らせ」と内容盛りだくさんでした。
「認定心理士の会」の会員数も、現在では 2,600名を超えました。前回、ニューズレターを送付しました時点よりも、さらに会員数が増加しております。「認定心理士の会」では、今後の活動に積極的に参加してくださる方を募集しております。東北公開シンポジウム、そして各地で開催される懇親会の運営など、会員の皆さまの主体的な参加をお待ちしております。そしてその際は、ぜひ、「次は自分が何かを企画する!」という意思を持って、幹事にお声がけください。
会員の皆さまが「認定心理士の会」を活用して、会員相互の交流を活性化し、心理学の知識や技術を社会で活用してくださることが幹事一同の願いです。認定心理士の会を、これからも皆様の力で盛り立てて頂けたらと思います。
(高瀬 堅吉)
※会員数が増加したため、メーリングリスト機能の都合上、前号のニューズレターよりファイル添付ではなく URL をお知らせする形での配信としています。宜しくお願い申し上げます。
- 認定心理士の会役員会〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13 田村ビル内公益社団法人日本心理学会事務局jpa-ninteinokai@psych.or.jp
- 認定心理士の会役員会
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