資格認定委員会より

• 1．認定心理士について

  平成29年度第4回（通算第166回）認定心理士資格認定委員会が10 月21日，第5 回（通算第167回）同委員会が12 月9 日に開催されました。両委員会で，11月30日までに受け付けた1,089件を審査し，1,019 件を合格，48 件を保留，22 件を不合格としました。この結果を受け昨年末までの平成29年度の累計で，初回審査件数は3,254件，総審査数は3,324件，合格件数は3,220 件，資格取得者は2,728名となりました。その結果，資格取得者は累計55,495名となりました。

  なお，この間，24名の委員が任期満了により退任し，新たに29名が，研究領域，地域，性などに配慮した，退任委員等による推薦に基づいて着任しました。任期は2年2 期となります。

• 2．認定心理士（心理調査）について

  第4回委員会では，第3回（通算165回）の審議で保留とされたもののうち，追加資料等の整った2件を再審査し，2件すべてを合格としました。この結果，12 月31 日時点で，今年度から始まった認定心理士（心理調査）の初回審査件数は55件，総審査数は69件，合格件数は51件，資格取得者は49名となりました。

  平成29年度卒業者のための認定心理士（心理調査）のカリキュラム認定申請が9月30日に締め切られ，大学から52件の申請があり，認定作業を進めていましたが，12月31日現在で，追加の申請10件も含め，62件を検討しました。

• 3．公認心理師対応科目の，認定 心理士科目への読み替えについて

  平成30年度から始まる公認心理師制度に対応して各大学が新たに設置する科目を認定心理士の科目に読み替えて申請できるよう，認定心理士資格認定委員会を中心にして「公認心理師省令科目・認定心理士対応表（案）」を作成し，日本心理学会常務理事会を中心として作成してきた「公認心理師大学カリキュラム　標準シラバス（案）」とあわせて，12月22日に日本心理学会ホームページ（https://psych.or.jp/qualification/shinrishi_info/）で公開しました。これは，ひとつの暫定的な案ですので，ご意見をお寄せくださると幸いです。

• 4．「認定心理士の会」について

  平成28年4月1日に設立された認定心理士の会は，12 月31 日時点で会員数は3,513名になりました。9月19日に日本心理学会の常置委員会として設置された「認定心理士の会運営員会」を中心にして，幹事会と各支部会の役員の方のご尽力により，前回の報告（9月30日）以降だけでも，北海道から九州・沖縄までの全国で7件のシンポジウム，セミナー，講演会を主催・共催してきました。多くの認定心理士の会の会員が参加し，認 定心理士としての資質の向上のための研鑽に励むとともに，さまざまな立場の認定心理士の方々の間で活発な情報交換を行いました。

  認定心理士の会は，認定心理士登録番号（認定番号）をお持ちであれば，日本心理学会の会員であるか否かを問わず，当面無料で会員になることができ，ニューズレターを受け取り，また，全国で開催されるシンポジウム，セミナー，講演会に参加できます。平成30年度にも10回を超えるさまざまな企画が策定されつつあります。日本心理学会のホームページ（https://psych.or.jp/authorization/ninteinokai/） をご覧くださり，会員登録をお願いします。

（資格担当常務理事・日本大学教授　岡隆）