認定心理士の方
潜在的連合テストによる「ジェンダー」-「科学」ステレオタイプの測定(終了しました)
背景
潜在的連合テスト(IAT)は、われわれが意識できない思考や感情の根源を探る手段として開発されたテストです。Nosekらの研究グループは、34カ国で潜在的連合テストを実施し、「人文学と女性」・「科学と男性」とを結びつける潜在的ステレオタイプの程度と、8年生(日本における中学3年生)の理科と数学の成績の性差に相関があることを報告しました(Nosek et al., 2009 Proc Natl Acad Sci U S A.) 。
この研究は日本でも実施され、約2500人がIATを受けました。Nosekらの研究では、各国における理科と数学の成績の性差は2003年の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の結果をもとに示しています。TIMSSは4年ごとに発表されており、2019年に新しい調査結果が発表されます。
目的
実験では、認定心理士の方に実験者兼実験参加者としてプロジェクトに参加していただき、「人文学と女性」・「科学と男性」とを結びつける潜在的ステレオタイプの程度を測定するIATを受けていただきます。
一定数データが得られた段階で、今回行ったIATの結果および最新のTIMSSの結果を、Nosekらの研究で示された日本のデータと比較します。
これにより、ジェンダーステレオタイプの経年変化と理科と数学の成績の性差の経年変化を明らかにすることを目的とします。