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The Japanese Psychological Association News Letter

vol.072016 No.0

「認定心理士の会」、いよいよ 4 月 1 日にスタートします。私が理事長だった頃からことあるごとに、やるぞやるぞと言い続けてきた「認定心理士の会」が、幹事のみなさまの努力のおかげで、いよいよスタートすることになりました。
1月末の常務理事会で会則なども整備され、4月から本格的な活動を開始します。認定心理士向けの事業は、従来、日本心理学会からなかば独立した組織である日本認定心理士会と日本心理学会が共同で行ってきました。しかし、議論を重ねた末に、こうした事業は日本心理学会として直接、実施していくことが適切であろうという結論に達し、今回、こうした形で、「認定心理士の会」を日本心理学会の内部の下部組織として設立するはこびとなりました。
学会からは、研究会などの下部組織の運営を担当する学術担当の私と、資格担当の横田正夫先生の二人の常務理事が共同してこの会の運営を担当しますが、実質的には若手の幹事の方々を中心に運営していく予定です。

「認定心理士の会」の会員になるためには、認定心理士の資格を有していればよく、日本心理学会の会員である必要はありません。また、当面、会費はいただきません。
しかし、認定心理士であれば自動的に会員になるわけではなく、「認定心理士の会」の会員として登録する必要があります。登録の方法は、ニューズレターの最後にご案内を差し上げると共に、日本心理学会のホームページでもお知らせします。

現在幹事を中心に、いくつかのイベントの企画が進められています。事業計画にもあるように、5月には東京で「認定心理士の会キックオフシンポジウム(仮)」として、講演会を開催する予定です。
また、秋には関西でのイベントも企画しています。
この二つのイベントの終了後に懇親会も催しますので、ぜひご参加いただいて、認定心理士の方々どうしの横の繋がりを持つと共に、幹事に対していろいろご意見、ご要望などをお寄せいただけたらと考えています。

昨秋の認定心理士25周年式典に参加された認定心理士の方々からも、いろいろとお話しをうかがったのですが、多くの方から、認定心理士どうしの横の繋がりが欲しい、その上で勉強会のようなものがあると良いといったご意見をいただきました。既に述べましたが、東京、関西、ふたつのイベントの終了後の懇親会、また、その他の地域での心理学会公開シンポジウムの際にも、同じような認定心理士向けの懇親会を持つ予定ですので、そうした機会に、ぜひ認定心理士間のネットワークを作っていただき、その繋がりを軸に様々な活動を展開できないかというのが、現在、幹事一同がイメージしている「認定心理士の会」のあるべき姿です。
学会がやってくれる、といった受け身の姿勢ではなく、自分から進んでネットワークを構築し、そこからの活動を繰り広げる、そうした意識で、「認定心理士の会」を活用していただけたら、ほんとうに嬉しい限りです。

(佐藤 隆夫)

「認定心理士の会」の今後の活動方針、活動内容についてご説明します。

  • 認定心理士の皆様が活躍する職場や日常生活の中で役立つ内容の、シンポジウムやワークショップを企画していく予定です。認定心理士にとっての研鑽と交流の場になるよう、幹事会の中で企画を進めていきます。また、その後の懇親会を通して認定心理士同士の親睦を深めていただくことも意図しています。いずれは、例えば地域ごとに支部のようなものができ、「認定心理士の会」のネットワークが広がることを期待しています。そして、そのきっかけを作ることが、我々幹事の任務の一つだと考えています。
  • 「認定心理士の会」が主催する企画を 2 件準備しています。5 月にシンポジウムを東京で、9月にワークショップを大阪で開催します。
    東京では、5月22日(日)の午後に「認定心理士の会キックオフシンポジウム(仮)」と懇親会を東洋大学(文京区白山)で開催します。詳細は追ってお知らせします。テーマや登壇者は現在調整中ですが、日本の心理学の各領域を牽引されている先生方にご登壇いただく予定です。ご期待ください。シンポジウムの後は、懇親会(無料の予定)を開催します。こちらもぜひご参加ください。
    9月にはワークショップを大阪で開催します。
    詳細は未定ですが、最近の心理学でホットなトピックを紹介し、参加者の皆様に体を動かしてもらうような企画も検討中です。こちらも懇親会を開催します。ぜひともご参加ください。
    その他の企画として、例年開催される日本心理学会の公開シンポジウムを共同で開催します。各公開シンポジウム後に「認定心理士の会」の懇親会を開催する予定です。
    なお、平成 28 年度に企画を開催できない地域は、平成 29 年度以降、順次開催していきます。47 都道府県を制覇する気持ちで、様々な地域で認定心理士の研鑽と交流の場を設けたいと思います。
  • まずは、上記の企画も含め、「認定心理士の会」の企画に積極的にご参加ください!認定心理士間の繋がりを広げていただき、その繋がりの中で地方支部ができれば、「認定心理士の会」の活動がより活性化するのではないかと期待しています。
    また、「こんな企画をやってほしい」、「自分の地域でこんなワークショップができる」、など、ご要望がありましたら、会場で幹事にお声がけください。
    皆様のご要望の一つ一つを大切にし、それらを幹 事が協議して、できるだけ実現したいと思います。
    「認定心理士の会」は、認定心理士である皆様の会です。積極的なご参加を、心よりお願い申し上げます。

(渡邊 伸行)

認定心理士資格所有者を対象にアンケート調査を実施した。目的は、認定心理士の現状の把握や意見や要望を集計し、認定心理士制度の一層の充実とサービス向上を図るためである。

  • 対象者数 36,507人(2015年1月時点)
  • 回収数7,709通(回収率21.1%)
  • 調査期間2015年2月1日~20日(最終締切3月10日約5週間)

調査の項目には、就業の有無・職種、仕事と心理学関連、取得時期、取得時の大学等、申請方法・動機、他が挙げられている。

現在、認定心理士は就業者(全体の8割。うち常勤は7割弱)がほとんどで、そのうち会社員が1/4 を占める。また、教員や非営利組織等の団体職員を含んだその他も約1/4に及んでいる。そして、心理学が仕事と「とても関連がある」が全体の3割弱である反面、「まったく関連がない」が 2 割弱と続き、中程度の関連は少なく両極である。なお、心理学を活かした就業経験者は全体の 6割で、教員・保育士、福祉や心理専門職など、職種は多岐にわたっている。

取得の時期として、大学卒業時は全体の7割弱を占める。卒業後では 2 割強で、卒業後1~3年間の取得者は全体の4割強を占めている。2004年は卒業時の取得者が前年の 2 倍以上に急増し、卒業後もアンケート実施前年の2014年が最も高く、いずれも近年になるほど増加傾向がみられる。

取得時の年代では、全体の4割強が20代で、2割弱の40代、50代と続いている。そして、資格取得時の大学等では全 337 校のうち、広範な年齢層と社会経験者の多い放送大学が 3割弱で全体の1/4を占めている。

申請の手続きには、個人が 7 割強と多数で、次いで大学の一括申請が 3 割弱である。さらに 6割超が「大学からのすすめ」によって知った経緯がみられる。首位の 4 割強が誰のすすめもない自発的な申請であるが、次の 4 割弱は「大学の教員」からのすすめである。各大学における心理学教育の現場では、認定心理士の申請が履修証明に活用されていることがわかる。

主な動機としては、「心理学を学んだ証として資格が欲しかったから」が5割近くを占め、次いで「将来の仕事に必要になるかもしれないと思ったから」が3割強であった。認定心理士の社会的な認知と一層の活躍の場が求められるなかで、資格者の相互の交流にも期待がかかる。そこに「認定心理士の会」の役割もみえてくる。

次号では資格のメリットや会に望むサービス等を含めて、さらに認定心理士の現状をみつめたい。

(中村 由美)

放送大学東京文京学習センターでは、平成27年度より新入学生を対象に、入学年次ごとのクラス会を発足しました。クラス会は、放送大学の学び方に順応していく交流の場と捉えて、卒業にいたる学生の割合を増やす目標があります。

放送大学は教養学部の単科大学で、6 つのコースのうち、とくに心理と教育コースの学生が極めて多いのが特徴です。2014 年度末累計では、認定心理士資格取得者の全国累計 46,000 人のうち、放送大学の資格要件取得者は 5,600 人以上におよんでいます。

クラス会でも認定心理士をテーマに、資格要件の履修科目の選定や実験レポートの書き方、申請方法の確認など、資格取得を目指す学生同士の交流や情報交換の機会を提供しています。また、心理学の専任教員の講義も行い、毎年改訂される認定心理士資格取得の手引書も参考にして、各自の学習課題を持ち寄りながら、さらに心理学的な視点や思考を養う場に成長しつつあります。
参会者からは、皆なで認定心理士を目指したいとの声や、他コースからも心理学への興味を持ったとの嬉しい声も届くなど、クラス会活動が役立っています。
クラス会の組織は、大学と、大学から選任されたクラス会支援委員会、そして年度ごとの新入学生有志による三位一体の体制で運営し、2015年度は4回開催しました(写真)。

生涯学習機関として全国域にある放送大学のなかでも、約5,800名が在学するランドマーク的な東京文京学習センタークラス会の新しい試みは、第1回目には学長も応援に駆けつけるなど、大学の機関誌他にも紹介され、今後の展開が注目されています。

まなぴー(中村扮する)
クラス会記念写真。中央は放送大学マスコットの「まなぴー(中村扮する)」。

(放送大学クラス会支援委員長 中村 由美)

  • 長谷川寿一(東京大学・日本心理学会理事長)
  • 佐藤 隆夫(東京大学・日本心理学会学術担当常務理事)
    横田 正夫(日本大学・日本心理学会資格担当常務理事)
    阿部 恒之(東北大学・日本心理学会財務担当常務理事)
    池田 琴世(会社職員)
    大崎 博史(国立特別支援教育総合研究所)
    小谷野博之(NPO 法人 子供・若者支援センター)
    佐藤 俊彦(東北文化学園大学)
    髙瀨 堅吉(自治医科大学)
    田中 芳幸(京都橘大学)
    中村 由美(放送大学)
    渡邊 伸行(金沢工業大学)

(理事以下、五十音順)

「認定心理士の会」へ入会ご希望の方は、 まで、件名を「認定 心理士の会入会」とし,以下の情報をお知らせく ださい。

  • 認定心理士登録番号(認定番号)
  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス(ニューズレターは添付ファイルでお送りいたしますので、お受け取り可能なメールアドレスを記載してください)

※なお、入会申込はメールのみの受付とさせていただきます。

  • :認定心理士の会役員会〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13 田村ビル内公益社団法人日本心理学会事務局jpa-ninteinokai@psych.or.jp
  • :認定心理士の会役員会

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