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  3. ニューズレター 2018 年度 No.1

The Japanese Psychological Association News Letter

vol.07

日本心理学会認定心理士の会は、昨年に引き続き、日本心理学会第82回大会において公開シンポジウムを開催します。皆様、ぜひご参加ください。

  • 仙台国際センター 会議棟 第4会場 中会議室 白橿1
  • 日本心理学会 認定心理士の会
  • 三浦 麻子(関西学院大学・日本心理学会広報委員会委員長)
    林 和弘(文部科学省)
    髙瀨 堅吉(自治医科大学・日本心理学会認定心理士の会運営委員会委員長)
  • 岡 隆(日本大学・日本心理学会常務理事)
  • 田中 芳幸(京都橘大学・日本心理学会認定心理士の会運営委員会副委員長)
    渡邊 伸行(金沢工業大学・日本心理学会認定心理士の会運営委員会副委員長)
  • 再現性の危機とは、実験結果を再現することが難しい、もしくはできないという科学における方法論的な危機のことであり、特に心理学と医学の領域で広く議論されています。Science誌の報告によれば、心理学者270名が、学術誌に掲載された研究100件について組織的に再現実験を行った結果、再現性が確認された研究は39%のみでした。この危機に対応する方法の一つに、元の研究より大きなサンプルサイズで再現実験の精度を高めて研究する方法があります。しかし、アカデミアでは再現性実験は業績として評価されづらく、各研究者が扱えるサンプルサイズにも限界があります。シチズン・サイエンスは、この現状を打破する有力な方法の一つです。シチズン・サイエンスは「一般の人々によって行われる科学であり、職業的な科学者や研究機関と協調して行われる活動」を指します。

    認定心理士の会では、今後、当会のネットワークを通じてシチズン・サイエンス行い、会員全員で大規模研究を推進します。そして、ビッグデータを創出して、再現性の危機に挑戦していきたいと考えています。本シンポジウムでは、はじめに三浦麻子氏が心理学の再現性の危機を紹介し、次に林和弘氏がシチズン・サイエンスについて紹介します。そして、最後に高瀬堅吉氏が認定心理士の会について紹介し、当会におけるシチズン・サイエンスを通じた“心理学の再現性の危機”への挑戦を表明します。

(認定心理士の会運営委員会委員長:高瀬堅吉)

    • 「発達障害と生きる社会 〜その機序と支援について〜」
    • 札幌国際大学(札幌市清田区)
    • 北海道心理学会
      • 安達潤(北海道大学大学院教育学研究院)
        「発達障害児者の支援に国際生活機能分類(ICF)を活かす~連携支援の実現に向けて~(仮)」
      • 米田英嗣(青山学院大学教育人間科学部)
        「自閉スペクトラム症を持つ方々の共感性」
      • 関あゆみ(北海道大学大学院教育学研究院)
        「学習障害の理解と支援」
      • 湯澤正通(広島大学大学院教育学研究科)
        「発達障害とワーキングメモリ」
    • 小川健二(北海道大学大学院文学研究科)
      河原純一郎(北海道大学大学院文学研究科)
    • 近年発達障害の増加が叫ばれており、社会的関心も高まっている。発達障害は広範に渡っており、発達障害と生きる社会をめざすためには、その発達過程や機序について理解することが不可欠である。本シンポジウムは、基礎から臨床まで様々な立場から話題提供をいただき、その機序について考えるとともに社会支援へと役立てたい。

      認定心理士の方は参加費無料です。本シンポジウムは北海道心理学会第65回大会内で開催されます。認定心理士でない方が本シンポジウムに参加される場合は、大会参加費がかかります。また本シンポジウム以外のセッションに参加される場合は、認定心理士の方も、大会参加費がかかります。参加費用に関する詳細は、北海道心理学会までお問い合わせください。参加をご希望の方は、Eメールにてjpa-ninnokai-event@psych.or.jpまで下記情報をお知らせください。

      1. 1.メール件名「10/20 北海道シンポジウム参加希望」
      2. 2.氏名
      3. 3.認定心理士登録番号

    (河原純一郎・小川健二)

  • 東北支部会では、日本感性福祉学会第18回大会との共催、東北心理学会第72回大会との共催で以下の通り、公開講演・シンポジウムを行います。いずれの講演・シンポジウムも無料にて参加頂けますので、是非ご参加いただけますようご案内申し上げます。

    また、現在東北支部会では、東北地区で開催するイベントの企画・運営をサポートしてくださる担当幹事の方を若干名募集しております。ご関心をお持ちの方は、イベント会場等にて幹事までお気軽にご相談頂ければ幸いです。

    • 東北福祉大学けやきホール
    • 無料
      1. 1. 基調講演 10:40−11:55(予定)
        演題:未定
        講演者:相羽髙德氏((株)グラフィクスアンド/デザニング・(株)東京妙案開発研究所)
      2. 2. 大会シンポジウム 12:35−14:05(予定)
    • 「未来へのデザイン-芸術・医療・福祉-
    • 相羽髙德氏((株)グラフィクスアンドデザニング・(株)東京妙案開発研究所)
      藤井まい 氏(世界保健機関)
      都築光一 氏(東北福祉大学)
    • 渡辺信英氏(郡山健康科学専門学校・仙台北学園)
    • 岩手大学学生センターA棟G1大教室
    • 無料
      1. 1. 大会準備委員会企画「特別講演(一般公開)」 14:00−15:15(予定)
        演題:「ポジティブなこころの科学-ポジティブ心理学の展開と発展(副題仮)-」
        講演者: 堀毛一也氏(岩手大学名誉教授)
      2. 2. 大会準備委員会企画「シンポジウムⅠ(一般公開)」15:30−17:30(予定)
    • 「顔認知の諸相」
    • 行場次朗 氏(東北大学)
    • 遠藤光男氏(琉球大学)
      桐田隆博氏(岩手県立大学)
      高橋純一氏(福島大学)
      竹島康博氏(同志社大学)

    (東北支部会幹事:阿部恒之・河地庸介)

  • 北陸支部会は、2018年度の講演会を北陸3県で1回ずつ開催することを企画しています。各地域の認定心理士の方々に集まっていただいて、認定心理士の会の活動に一人でも多くの方にご参加いただく、ということを意図しています。その第1弾は、本号でもご報告の通り、2018年7月8日(日)に福井で「講演会 in 福井」を開催しました。第2弾を石川、第3弾を富山で開催します。

    第2弾の「講演会 in 石川(仮)」は、2018年12月8日(土)に、北陸心理学会第53回大会の午後の時間帯をお借りして開催予定です。場所はITビジネスプラザ武蔵です。金沢駅からバスで5分(武蔵が辻・近江町市場で下車)、徒歩15分程度の場所にあります。講師やテーマは、現在検討中です。確定しましたら、ご案内します。

    第3弾の「講演会 in 富山(仮)」は、2019年3月3日(土)の12:30~16:30に、大学コンソーシアム富山・駅前キャンパスの研修室1で開催します。講師として、富山大学の坪見博之先生、黒川光流先生をお招きします。演題などは決まり次第、ご案内します。

    北陸在住の認定心理士の皆さまにお願いです。富山、石川、福井のそれぞれの地域で、イベントなどの運営をお手伝いしてくださる担当幹事を、随時募集しています。興味のある方は、お気軽に幹事までご相談ください。

    (北陸支部会幹事:松井三枝・渡邊伸行)

  • 今年度の近畿支部会企画として、「心理学の基礎から社会への応用を考える」をテーマとした講演会を準備しています。立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、2019年3月3日(日)14:00~17:00に開催予定です。年度末というやや先のことではありますが、皆さまお運びいただけますよう、今からご予定いただければと存じます。

    講師はいずれも日本の心理学を牽引されております北岡 明佳先生(立命館大学)(予定演題「知られざる知覚研究の応用可能性」)とサトウ タツヤ先生(立命館大学)(予定演題「Demand Pull 型物作りのための質的研究法TEM」)です。“知覚”や“研究法”という心理学の基礎分野へは難しいというイメージをお持ちの方々も多々かと存じます。しかし両先生は、皆様の実社会や生活への応用にもつながるように、かつ、とても分かりやすくかみ砕いてご講話くださいます。

    講演会後に、会場キャンパス内もしくは近隣にて懇親会も計画していますので、皆さま奮ってご参加ください。講師先生方とともに“心理学”を楽しむひと時を過ごす雛祭りの日を、今から手帳にお書きとめいただければと存じます。

    • メールでjpa-ninnokai-event@psych.or.jpまで、件名「認の会近畿支部企画参加希望」とし、以下の項目を本文に記入してご送信ください。

      1. 1.認定心理士登録番号(認定番号)
      2. 2.氏名
      3. 3.メールアドレス
      4. 4.懇親会参加希望の有無

    (近畿支部会幹事:佐藤 隆夫・田中 芳幸)

  • 中国・四国支部会では、中国四国心理学会第74回大会との共催で公開シンポジウムを行います。いずれのシンポジウムも参加費は無料です。中国四国地区はいまだ豪雨災害被害からの復旧の途上であり、会場までの交通手段でご不便をおかけすることもあるかと存じますが、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

    • 東広島市民センターアザレアホール
    • 無料
      1. 1.市民公開シンポジウムⅠ
        • 開催日時:
        • テーマ:「身近で役立つ心理学」
        • 司会:菱村 豊(広島国際大学)
        • 話題提供者:
          • 平 伸二(福山大学)
            「ヒトのウソとウソ発見:犯罪心理学の視点」
          • 小川 景子(広島大学)
            「夢をみる仕組み:生理心理学の視点」
          • 倉盛 美穂子(福山市立大学)
            「スリルのある遊びをめぐる大人の認識:発達心理学の視点」
          • 中島 健一郎(広島大学)
            「周囲との人間関係で苦しまないコツ:社会心理学の視点」
      2. 2.市民公開シンポジウムⅡ
        • 開催日時:
        • テーマ:「未来を創る心理学の活かし方」
        • 司会:西村太志(広島国際大学)
        • 話題提供者:
          • 吉田 弘司(比治山大学)
            「目はこころの窓―視線で読み解く心、視線で伸ばす心―」
          • 藤原 裕弥(安田女子大学)
            「心理学における心の調べ方―来し方と行く末―」
          • 首藤 祐介(広島国際大学)
            「行動はうつを癒し健康を作る―行動活性化療法の紹介―」
          • 相馬 敏彦(広島大学)
            「変化する絆のはたらき―求められる信頼の形、変えるべき愛情の形―」

    (中国四国支部会幹事:宮谷真人・松尾浩一郎・森岡陽介)

  • 九州・沖縄支部会では、「買い物にひそむ心理学」というテーマのもと、公開シンポジウムを開催します。会場は、アクセスの良いJR博多駅に隣接したJR博多シティの会議室で、開催日時は、お盆前の2018年8月11日(土)13:30-17:00です。

    本シンポジウムでは、購買行動の心理について、社会心理学、認知心理学、経済学の視点から理解をめざします。最初に、鹿児島大学の山﨑真理子先生より「−食べる、買う−を心理学研究から考える」というタイトルで話題提供を頂きます。その次に北九州市立大学の松田憲先生より「認知心理学と広告」についてお話し頂きます。最後に、名城大学の中川宏道先生より「ポイントカードの心理学」というタイトルで話題提供を頂きます。各先生の話題提供の概要については、https://psych.or.jp/authorization/sympo2018_180811/をご覧頂けると幸いです。

    参加ご希望の方は、件名「8.11 博多公開シンポジウム参加希望」とし、氏名・メールアドレス・認定番号を記入し、メールでjpa-ninnokai-event@psych.or.jpまでお申し込みください。公開シンポジウムですので、認定心理士の方だけでなく一般の方の参加も多く見込まれます。多くの方にご参加いただき、会を盛り上げていただきたいと思います。

    (九州・沖縄支部会幹事:光藤宏行)

【東海】「東海支部会講演会」開催報告

2018年6月23日(土)に愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパスにおいて、「認定心理士の会 東海支部会 講演会」が開催され、名古屋大学学生相談総合センター・名古屋大学障害者支援室の佐藤剛介先生に、「発達障がい者と一緒に働くために―障がい理解のスタンダードとインクルージョンのためのヒント―」というタイトルでご講演いただきました。当日は、認定心理士の方42名、一般の方15名の計57名の方がご参加くださいましたが、東海心理学会協賛ということもあり、大学教員や臨床心理士など心理学の専門家の方もご参加くださいました。開始前から大雨が降り出したにもかかわらず、多数の方にご参加いただきましたこと、感謝申し上げます。

ご講演は、「なぜ障害について知るべきなのか」「障害って何?」「合理的配慮って何?」「発達障害者に対する合理的配慮」「10年後を考えてみよう」という5つの観点に沿って進められました。障害を考える上での「不当」「公平・公正」「平等」「衡平」の違いや、障害は医学モデルから社会モデルへ移行し「障害」に対する考え方が変化したことなど、まずは基本的な部分をわかりやすくご説明いただきました。そして、2016年に施行された「障害者差別解消法」にかかわり注目されるようになった「合理的配慮」というものについても、定義等を含め解説いただきました。個人的には、特に、合理的配慮に含まれないものはどういうものか、合理的配慮とサービスの違いについてご教示いただいたことで、これまでうまく説明や納得のできなかった点をすっきりと整理することができました。その他、バリアフリーデザインとユニバーサルデザインの違いをご説明いただいた上で、具体的な事例もご紹介いただきました。そして、共に働くための基礎知識やアドバイス等をご説明いただき、今後の展望や課題をお話しいただきました。佐藤先生は、臨床心理士として名古屋大学で学生相談や障害者支援を行われていますが、社会心理学者としてのお顔もお持ちです。そのため、「個人特性」と「環境」のおりあいをどうつけていくのかや、「環境」整備の必要性に関するご意見やご主張は熱く、非常に説得力あるものでした。ご多忙にもかかわらず、ご講演くださった佐藤先生に改めて御礼申し上げます。

講演会後には参加者の皆様にアンケートのご記入をお願いしたのですが、勉強になった、参考になった、第二弾もお願いしたいなどといったご意見ばかりでした。日ごろから障がいのある方のそばにいる方、そうでない方、心理学を専門にしている方、そうでない方、お仕事をしている方、していない方など多様な方にご参加いただきましたが、今回のご講演はどのような立場の人でも、それぞれの視点から改めて考えさせられる内容だったのではないかと思います。参加された皆さんの貴重な土曜の午後が有益な時間であったのであれば、企画者として幸いです。

(東海支部会幹事:小川一美・北神慎司)

北陸

講師と北陸支部会幹事 (左から、森下さん [福井]、千村さん [福井]、井戸先生 [富山]、大森先生 [講師]、渡邊 [石川])

2018年度北陸支部会講演会の第1弾を、福井で開催しました。2018年7月8日(日)13:00~16:30に、福井市地域交流プラザ(AOSSA)の601A研修室にて、“講演会 in 福井”を開催しました。

講師として、仁愛大学の大森慈子先生をお招きしました。テーマは「笑えば幸せ~表情豊かにコミュニケーション~」でした。

講演では、はじめに、コミュニケーションにおける非言語情報の重要性と、具体的な非言語行動の分類について、解説されました。本講演では非言語行動の一つである表情に着目し、その中でも笑顔(喜び)の表情を取り上げて、笑顔の分類や、コミュニケーション場面において笑顔や笑いが持つ意味や役割などについて、紹介されました。その際、笑いの同調、大頬骨筋(口角を引き上げる顔面筋)の活動の計測、感動とストレスの関係、認知症高齢者の笑い、視線、あいづちの分析など、ご自身が取り組まれた研究のデータを示しながら解説してくれました。笑いが他者に良い影響を与え、自分自身にもポジティブな効果をもたらすことなどを、理解することができました。

途中、参加者が表情のイラストを描いたり、実際に表情を演じるような演習が用意されていました。上述の認知症高齢者の非言語行動の実験では、非言語行動の分析結果のグラフを用いて、そこから何が読み取れるかを参加者に考えてもらいました。講演後に実施したアンケートの回答を見ると、演習によって理解がより深まった、との感想を複数の方々からいただき、好評でした。

講演会の後は、懇親会(お茶会)を開催しました。いくつかのテーブルに分かれて、講演内容を振り返ったり、日頃の活動に関する情報交換を行ったり、参加された方々にとっては有意義な時間を過ごせたことと思います。最後に大森先生にご挨拶いただいて、閉会となりました。

開催2日前から前日にかけて、大雨で鉄道が終日運休になり、開催そのものも危ぶまれましたが、当日は36名の方々にお越しいただき、幹事4名と講師の大森先生を加えると、合計41名となりました。地域別の内訳を見ると、約7割が福井在住の方でした。石川、富山だけでなく、愛知、兵庫からもお越しいただきました。一方、悪天候の影響で、直前にキャンセルされた方が数名おられました。今回は残念でしたが、次回のイベントにはぜひご参加ください。

福井で講演会を実施するに当たり、福井担当幹事の森下三代さん(ニューズレター2017年No.2に記事あり)が中心になって準備してくれました。会場の手配、講師の交渉とテーマの検討、チラシの作成と広報活動など、地元での講演会開催に向けて精力的に動いてくださいました。また準備を進める上で、放送大学福井学習センターにもご支援を賜りました。皆様のご協力があって、この講演会が実現しました。本当にありがとうございました。

(北陸支部会幹事:松井三枝・渡邊伸行)

インターネット会議システムを使ったオンラインでのミニセミナーと交流会を、2月17日と4月18日に開催しました。

第2回は「顔について考える」というテーマで渡邊伸行先生(金沢工業大学、認定心理士の会運営委員会副委員長)に、お話しいただきました。参加者は18名でした。

先生がヘッドセットをつけて、カメラの前に立つ講義型形式で、顔の役割と、人が顔をどのように記憶しているのかを講義した後に、参加者に先生の顔を見ないで似顔絵を書いていただきました。その後小グループに分かれて、顔の特徴をどのように記憶していくかについて、話し合い、その結果を先生がホワイトボードにまとめながら、顔を記憶する方法と、それが事件捜査の現場でも使われていること等をお話しいただきました。

渡邊伸行先生と池田麻美氏(オンラインサポート)
渡邊伸行先生と池田麻美氏(オンラインサポート)

第3回は「ストレスについて考える」というテーマで佐藤俊彦先生(長野大学、認定心理士の会運営委員)に、お話しいただきました。参加者18名でフランス、カナダからの参加者もいらっしゃいました。

佐藤俊彦先生と大隅紀子氏(オンラインサポート)
佐藤俊彦先生と大隅紀子氏(オンラインサポート)

佐藤先生の講義は、まず資料を画面に掲示しながら、「ストレス振り返りシート」の各項目について解説をされました。その場で参加者各自にそのシートを記入してもらい、次にその内容を小グループ内で順番に説明する、というワークショップ形式で行われました。最後に上手くストレスを対処している人を各グループから選出していただき、その方たちに「ベストコーピング賞」を贈りました。

どちらの回も手を使った作業や、話し合いなど、参加者の皆様も積極的に参加いただくことで、テーマがぐっと身近になったのではないかと期待します。

オンラインという性質上、操作や開催会場へのアクセスへの問題など、課題もありますが、最大のメリット【距離の制限を受けずに】主催者、参加者と気軽に交流できるこのイベント。

今後もその特色を生かした企画を行っていく予定です。お楽しみに。

(認定心理士の会運営委員:池田琴世)

「認定心理士の仲間たち」では、認定心理士資格を持つ方たちに寄稿して頂き、会員同士が“つながるきっかけ”を作りたいと考えています。寄稿して頂いた方への連絡方法は、「寄稿された方へのご連絡」をご参照ください。

宮田 雅幸 様

「福祉の現場における認定心理士の可能性」

民間企業で働いていた私が、心理の仕事につけないかな、という甘い考えで通信制の大学に入学したのは35歳を過ぎた頃でした。フロイトやユングの名前は知っていても、その内容は全く理解しておらず、統計学や心理実験のレポートを書くなんて思ってもいませんでした。それでも学びを続けられたのは、認定心理士を取得するという目標があったからです。

そして一昨年、認定心理士の条件付き求人で心理士として入社したのが、中核都市にある福祉の現場でした。発達障がいや肢体不自由、精神疾患を持つ利用者さん80名あまりが通所する公設民営の施設で、就労移行や就労継続B型、生活介護や日中の一時利用が主な事業です。私は心理士として利用者さんがどのように過ごしているかを観察し、心理面接(質問紙テストや投影法を含む)やSSTを定期的に実施しています。また支援スタッフとして現場に入る事もあり、トイレ介助や車いすを押しての散歩、就労訓練を手伝うこともあります。初め現場に入る事は、心理業務に影響を与えるのではないかと懸念しましたが、短時間で来談者の事を知る心理テストより、対等の立場で利用者さんを理解する事ができ、ナラティブ(物語)が深まるように感じます。

では、良いことだらけかといえば違います。福祉の現場は応用だらけというのが実情です。定型発達の方に個性があるように、発達障がいも、いくつもの要素が絡む特性として捉える必要があります。そのために、原因より「今」に重きをおいた応用行動分析やブリーフセラピーも大切です。更に就労訓練では、私自身の社会経験も問われますし、支援スタッフに心理学の理解を啓発する事も求められます。心理士の枠を超えた業務もありますが、“大河の流れも一滴の雫から”を信念に日々取り組んでいます。

最後に、小川牧子さんの著書『「心の専門家」はいらない』は、心理職自らを見つめられるものと思いますので、興味のある方は一読ください。これからも宜しくお願いいたします。

吉川 一司 様

「学びから実践へ ~心理学の学びから得たこと~」

認定心理士の会の皆様、はじめまして。私は一般企業に勤めながら心理学を学んでいる者です。40歳を過ぎてから、一念発起して通信制大学で心理学を学びました。元々の専門分野は、経営学と簿記会計です。

心理学を学んだきっかけは、自身のメンタル不調から、自身とはいったい何者なのだろうかという自分探しからでした。

5年前の3月、岐阜県の福祉大学である中部学院大学の門を叩きました。殆どの科目履修を心理学系にして、スクーリングと自宅学習に明け暮れ、3年次編入の2年課程を3年掛けて卒業しました。在学中は学生会の役員も務め、同じく通信教育課程で学ぶ皆さんの学習サポートにも参加しました。また、地元の福祉事務所(社会福祉協議会)のボランティア会員となり、カウンセリング研究や精神障がいの方々の自助グループのサポーターとして活動しました。

卒業後に、認定心理士の資格認定を取得し、併せて認定心理士の会の会員となりました。社会福祉を広域的に学ぶ機会を得たことが、自身の活動の幅を広げることとなりました。

振り返りますと、当初自分探しの始まりから社会貢献へと繋がっていったことは、大学で学び直した大きな収穫であったと思います。心理学は福祉の一部であり、切り離す事は出来ません。そして、地域福祉の側面から心理学を見る視点も大切であると考えています。

認定心理士の会の皆さんに懇親会でお話を伺い、様々な活動をされていることを知りました。多様な世界を知るにつれ、自身の視野はまだまだ狭いと感じ、新たな学びに想いを馳せる今日この頃です。どうぞ宜しくお願いいたします。

寄稿された方へのご連絡

この欄に掲載された方に連絡を取りたい方は、jpa-ninnteinokai-contact@psych.or.jpまで、件名を「○○様」として、メールをお送りください。

事務局より責任をもってご本人に転送いたします。

(認定心理士の会運営委員会幹事:中村由美)

2018年度も各地方支部会によるイベントが数多く開催されております。また、仙台で9月25日~27日にかけて開催される日本心理学会第82回大会では、認定心理士の会が企画代表者となり公開シンポジウムを開催いたします。いずれのイベントも皆様のご参加をお待ちしております。場所や時間の都合でなかなかイベント会場へ足を運べないという方は、ご自宅等からご参加いただける「Net de 交流!」という企画もございます。このニューズレターも含め、ライフスタイルにあわせて認定心理士の会をご活用ください。

(東海支部会幹事:小川一美)

  • 認定心理士の会幹事会〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13田村ビル内公益社団法人日本心理学会事務局jpa-ninteinokai@psych.or.jp

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