2024年度第1回 認定心理士の会×新曜社 新刊連動講座
『自己の科学は可能か―心身脳問題として考える』刊行記念イベント
脳・身体・ナラティブから見る 「自己の科学」
2024年4月21日(日) 13:00-15:00(開場12:50)
ZOOMオンライン会場(定員500名・参加費無料・入退室自由)
自己とは何でしょうか。21世紀に入った頃から,科学的な方法で自己の謎を解明しようとする研究が増えてきました。自己は脳によって作られるのでしょうか? 脳を包み込んでいる身体性にどのくらい規定されるのでしょうか? あるいは,幼児期からの記憶と,その記憶が紡ぐ物語によって構築されるのでしょうか? この講座では,脳,身体性,ナラティブというキーワードを軸に,「自己の科学」に関する心理学を紹介します。
書籍を特別価格にて販売します。
新刊『自己の科学は可能か― 心身脳問題として考える』
定価3,520円の20%OFF→特別価格2,816円(税・送料込み)
購入方法は下記特設ページよりご覧ください。
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購入期限:2024年5月29日(水)
12:50 開場
13:00 開会挨拶 司会 田中 彰吾 先生(東海大学)
13:10-13:30(20 分)
今泉 修 先生(お茶の水女子大学)
『身体的な自己と物語的な自己』
身体所有感や運動主体感といった自己感の機序に関する認知科学的知見が蓄積されてきたが,身体や運動に生じる自己感がナラティブおよびその要素となる記憶や言語とどのように関わるかについても今後探究する価値がある。運動主体感と記憶の関係や言語表現による自己感の変動に関する筆者の研究も交えて,この展望を議論する。
13:30-13:50(20 分)
金山 範明 先生(産業技術総合研究所(AIST))
『自己に関わる脳情報処理過程』
自己感というこころの働きはどのような脳神経基盤によって支えられているのか。自己関連情報,自己顔,自己運動,自己身体等さまざまな角度から行われてきた自己と脳の関連を明らかにする研究を時代背景とともに概観し,これまでの自己研究には何が足りなかったのか,これからの自己研究に求められるものは何かを考える。
13:50-14:10(20 分)
弘光 健太郎 先生(国際電気通信基礎技術研究所(ATR))
『「私」はどこまで脳に還元できるのか』
「私」は脳の中にいるのか。自己が脳に還元可能であると信じる人は多いと思われる。しかしこのような脳至上主義はどこまで信じられるのだろうか。本発表では,脳と心に関する研究を実践してきた立場から,自己を脳だけでなく,身体や環境,個人の来歴との相互作用から理解できる可能性を考え,自己研究の方向性を議論する。
14:10-14:55(45 分)質疑応答
14:55-15:00 閉会挨拶
認定心理士の会会員及び本学会員の方はどなたでもご参加いただけます。
なお,認定心理士の方が参加する場合は,認定心理士の会(無料)もしくは日本心理学会への入会が必要となります。是非この機会にご入会をご検討ください。「認定心理士の会」へ入会ご希望の方は,
jpa-ninteinokai@psych.or.jpまで。
下記の「お申し込みはコチラ」からアクセスし,該当の「イベント名」と「開催日」をご確認の上,必要事項を入力してお申込みください。
2024年4月16日(火)
公益社団法人日本心理学会 認定心理士の会、株式会社 新曜社
公益社団法人日本心理学会 認定心理士の会
jpa-ninnokai-event@psych.or.jp