2025年度第3回 認定心理士の会×勁草書房
新刊連動講座『文化神経科学』刊行記念イベント
文化が形作る心,脳,遺伝子
2025年5月17日(土) 14:00―15:30(開場13:50)
ZOOMオンライン会場(定員500名・参加費無料・入退室自由)
心理学は普遍的な心の法則を明らかにすることを目的とした学問ですが,それぞれの国や地域における文化や言語が一人一人に与える影響は決して小さなものではありません。本書は,個々の文化に生きることで実践されるさまざまな文化的慣習がどう心を作り上げているのかを明らかにする文化心理学,そして,その文化による影響が脳や遺伝子にまで至る可能性を探る文化神経科学を紹介しています。
本講演では,著者である石井敬子先生に,メディアの広告や塗り絵のような文化的産物を通じて,親‐子‐孫といった世代間において,価値観などの心理・行動傾向がどのように伝わっていくのか,また社会・文化環境と遺伝子が共に進化していくとはどのようなことなのかなどについてお話しいただきます。
みなさまのご参加をお待ちしております。
書籍を特別価格にて販売します。
新刊『文化神経科学─文化は心や脳をどのように形作るか』
定価2,640円→特別価格2,310円(税・送料込み)
購入方法は下記特設ページよりご覧ください。
https://forms.gle/vr7Y23NYrKibyzvS6
購入期限:2025年5月31日(土)
石井 敬子(いしい けいこ)
名古屋大学大学院情報学研究科教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了,博士(人間・環境学)。北海道大学社会科学実験研究センター助教,神戸大学大学院人文学研究科准教授,名古屋大学大学院情報学研究科准教授を経て現職。著書に『認知科学講座 3 心と状況・社会・文化』(分担執筆,2022,東京大学出版会),『文化を実験する』(分担執筆,2014,勁草書房),『科学としての心理学』(共訳,2023,新曜社),『名誉と暴力』(編訳,2009,北大路
書房)がある。
13:50 開場
14:00 開会のあいさつ
14:05-15:05
石井 敬子 先生(名古屋大学大学院情報学研究科教授)
「文化が形作る心,脳,遺伝子」
私たちのものの見方や感じ方に文化が影響を与えるとはどういうことなのでしょうか。過去30 年における文化心理学の研究は,「自分はどのような人間か」という自己観や「他の人はこうするだろう」といった社会的推論だけでなく,知覚,注意,感情認識,対人関係等に関わる心理プロセスにも文化の影響が及ぶことを示してきました。また脳や遺伝子を扱う神経科学的手法を取り入れた文化神経科学には,ヒトとしての生物学的基盤を前提に,社会・文化環境がどう人を作り上げ,さらにその人たちが寄り集まってどう社会・文化環境を作り上げたかという根本的な問いを解明することが期待されています。
本講演では,私たちが行ってきた研究を紹介しながら,世代間における心理・行動傾向の継承に関わるプロセスとして,文化的産物への選好を通じた価値観の維持,および社会・文化環境と遺伝子の共進化の概要について紹介し,今後の研究の方向性について議論します。
15:05-15:25 質疑応答
15:25 閉会のあいさつ
どなたでもご参加いただけます。
なお,認定心理士の会会員・日本心理学会会員は,優先的にお申し込みができます。是非この機会にご入会をご検討ください。「認定心理士の会」へ入会ご希望の方は,jpa-ninteinokai@psych.or.jpまで。
下記の「お申し込みはコチラ」からアクセスし,該当の「イベント名」と「開催日」をご確認の上,必要事項を入力してお申込みください。
認定心理士の会会員・日本心理学会会員優先申込期限
2025年3月21日(金)まで
通常申込期間
2025年3月22日(土)から2025年5月14日(水)
※一般の方は,通常申込期間にお申し込みください。
※認定心理士の会会員・日本心理学会会員は,通常申込期間にもお申し込みできます。
公益社団法人日本心理学会 認定心理士の会,株式会社勁草書房
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