「北海道地区シンポジウム」のご案内(共催:北海道心理学会)
2017年10月28日(土)12:30〜14:30(予定)
とかちプラザ(北海道帯広市西4条南13丁目1)4階 講習室401, 402
(会場の駐車場は収容台数に限りがあります。公共交通機関でのご来場をご検討ください)
「子供を取り囲む環境~育まれる心,育む心~」
日本心理学会・認定心理士の会
大倉得史(京都大学)
サトウタツヤ(立命館大学)
高瀬堅吉(自治医科大学)
小川健二(北海道大学)
河原純一郎(北海道大学)
今の日本では子供を取り囲む環境が変化している。例えば,少子化の影響で一人っ子の家庭が増え,兄弟姉妹間で育まれてきた子供の心性は,友達,そしてそれを内包する幼稚園,保育園,学校等で育まれる機会が増えてきている。また,核家族で両親が共働きという状況が多く見受けられるなかで,子供が家庭内で祖父母,両親に育まれた心のあり様は,以前とは異なるものになってきている。このように,環境が変化して育まれる子供の心が変わるなかで,幼稚園教諭,保育士,小中学校教諭,そして親など,子供の心を育む側の心性も変化しつつある。例えば,全国の児童相談所での児童虐待に関する相談対応件数は,児童虐待防止法施行前の平成11年度に比べ,平成24年度は5.7倍に増加しており,育む側の心性のネガティブな変化がここから見て取れる。さらに,昭和25年以降の離婚件数の年次推移をみると,42年までは60,000~80,000組で推移していたが,平成20年は250,000組となり,増加するシングルマザー,シングルファーザーという形態が,育まれる子供の心のみならず,育む側の親の心にも影響を与えている。また,社会政策の変化により,幼稚園教諭,保育士,小中学校教諭を囲む環境も変わり,その心性も変わりつつある。このように,今時の子育ての現状が従来のそれとは大きく異なるなかで,これまでの保育理論,発達心理学理論が通用しない場面が,現在生じてきている。本シンポジウムが扱うテーマは,認定心理士の会の会員から寄せられた一通のお手紙にあった「今の母親は何を考え,何に触れてほしくないのか,何が必要か,どのような言葉,言われ方が嫌なのか」という問いに端を発して企画された。本シンポジウムを認定心理士の会北海道支部立ち上げシンポジウムとして,これからの日本を担う子供を取り囲む環境について,アカデミアの専門家を交えて認定心理士の会として考えていきたい。
認定心理士の方は,申込不要・参加費無料です。当日,受付にて認定心理士証をご提示ください。
※本シンポジウムは北海道心理学会第64回大会内で開催されます。認定心理士でない方が本シンポジウムに参加される場合は,大会参加費がかかります。また本シンポジウム以外のセッションに参加される場合は,認定心理士の方も,大会参加費がかかります。参加費用に関する詳細は,北海道心理学会までお問い合わせください。
【懇親会のご案内】
18:30から,北海道心理学会と合同の懇親会が開催されます。 認定心理士間だけでなく,北海道で心理学に携わる多くの方々と交流できる機会です。シンポジウムと併せて,是非ご参加ください。参加ご希望の方は,下記のメールアドレスにご連絡ください。
レストランバイプレーン(帯広市西1条南11丁目 ふく井ホテル2階)
(帯広駅をはさんでとかちプラザとは反対側にあります)
5500円
「北海道シンポジウム懇親会参加希望」(認定番号,氏名,eメールアドレス記載)