刊行物のご案内
心理学研究 第96巻 第1号(2025年4月)
種類 | 原著論文 [方法・開発] |
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タイトル | 教員評定による地域連携におけるチームワーク尺度短縮版の作成 |
著者 | 吉田 琢哉・吉澤 寛之 |
要約 | 学校と地域の連携に関する研究を進めるため,その様相を簡潔に測定する尺度の開発が求められる。本研究では,教員評定による地域連携におけるチームワーク尺度の短縮版を作成した。公立小・中学校の教員を対象にweb調査を実施した。確認的因子分析により,教員評定による地域連携におけるチームワーク尺度は教員間の連携,管理職のリーダーシップ,学校と地域の連携からなる3因子構造が確認された。計14項目を削除して教員評定による地域連携におけるチームワーク尺度を短縮化し,改めて確認的因子分析によりその適合度を確認した。小学校と中学校での測定不変性を確認するため,多母集団確認的因子分析を行い,強測定不変モデルの十分なモデル適合度が確認された。教員集団としての集団同一視,職場風土,保護者および地域住民への信頼,そしてアンカーポイント活動への積極性との関連から,基準関連妥当性が確認された。 |
キーワード | チームワーク,地域連携,教員,信頼性,妥当性 |
個別URL | https://psych.or.jp/publication/journal96-1#23223 |
種類 | 原著論文 [方法・開発] |
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タイトル | アタッチメントの状態安定性・不安定性尺度(SAAM)日本語版の開発 |
著者 | 中井(松尾) 和弥・大浦 真一 |
要約 | 本研究の目的は,アタッチメントの状態安定性・不安定性を測定するState Adult Attachment Measureの日本語版(J-SAAM)を作成し,その信頼性と妥当性を検討することであった。研究1(N = 366)では,J-SAAMが原版と同様に3因子構造(安定性・不安・回避)であること,各下位尺度が十分な内的整合性と基準関連妥当性を有していることが確認された。研究2(N = 245)では,研究協力者をSecurity Priming条件とNeutral Priming条件に分けて介入を行った。その結果,J-SAAMはアタッチメントの状態安定性・不安定性に関する一時的変動を一定程度捉えることが示された。これらの結果によりJ-SAAMは,原版と類似した特性を有し,許容できる信頼性と妥当性を有していることが示唆された。 |
キーワード | J-SAAM,成人のアタッチメント,状態,特性,測定 |
個別URL | https://psych.or.jp/publication/journal96-1#23220 |