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心理学研究 第92巻 第5号(2021年12月)

ページ (準備中)
種類 研究資料
タイトル 再生テストに基づく記憶現象のオンライン実験による再現
著者 小林 正法
要約 本邦において心理学実験のオンラインでの実施(オンライン実験)は一般的になりつつある。オンライン実験は,COVID-19流行下での心理学研究においても有用な手法だと考えられ,これまでの研究によって,いくつかの代表的な心理現象がオンライン実験においても再現されている。しかしながら,オンライン実験では,自由再生や手がかりといった再生テストの実施は困難である。なぜなら,オンライン実験ではキーボード入力時にInput Method Editor(IME)が備える予測変換機能が影響するためである。近年,この問題の解決に繋がると期待される,IMEを介さずに日本語入力を可能とする手法が開発されたものの,この手法が再生テストを用いたオンライン実験の実施の際に有効かどうかは未だ不明である。したがって,本研究では,オンライン実験でこの手法を用いた再生テストを行い,虚記憶(虚再生)と検索誘導性忘却といった記憶現象が再現できるかどうかを検討した。実験の結果,虚再生,検索誘導性忘却ともに生起が確認された。本研究から,オンライン実験において,IMEの予測変換機能の影響を受けずに再生テストを実施できることが明らかになった。
キーワード 記憶,オンライン実験,虚記憶,検索誘導性忘却,再現
個別URL https://psych.or.jp/publication/journal92-5#20213
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種類 研究報告
タイトル 新型コロナウィルス拡大期における手洗い行動の規定因
著者 中谷内 一也・尾崎 拓・柴田 侑秀・横井 良典
要約 手洗いは感染症リスクを抑えるための最も有効な対策のひとつである。しかしながら,新型コロナウイルス拡大期において人々が手を洗った実際の理由ははっきり分かっているわけではない。本研究では4つの規定因を検討したが,うち2つは感染リスク削減の効果性認知に関するもの,もう2つは他の動機づけ要因であった。全国をカバーする調査の結果,人々が手を洗うのは,他者が手を洗っているのをみてそれに同調しようとするため,手を洗うと不安が和らぐため,であることが示唆された。一方,自分の感染リスク削減の効果性認知はほとんど手洗い行動を説明しなかった。同調や不安の緩和が手洗い行動の分散の大きな部分を説明したといえる。本研究の結果は,公衆衛生の政策立案者が新型コロナウイルスに立ち向かおうとする場合,人々の社会的な動機づけを考慮すべきであることを示すものであった。
キーワード 新型コロナウイルス感染症,手洗い,リスク認知,不安の緩和,同調
個別URL https://psych.or.jp/publication/journal92-5#20314