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(準備中) |
種類 |
研究資料 |
タイトル |
再生テストに基づく記憶現象のオンライン実験による再現 |
著者 |
小林 正法 |
要約 |
本邦において心理学実験のオンラインでの実施(オンライン実験)は一般的になりつつある。オンライン実験は,COVID-19流行下での心理学研究においても有用な手法だと考えられ,これまでの研究によって,いくつかの代表的な心理現象がオンライン実験においても再現されている。しかしながら,オンライン実験では,自由再生や手がかりといった再生テストの実施は困難である。なぜなら,オンライン実験ではキーボード入力時にInput Method Editor(IME)が備える予測変換機能が影響するためである。近年,この問題の解決に繋がると期待される,IMEを介さずに日本語入力を可能とする手法が開発されたものの,この手法が再生テストを用いたオンライン実験の実施の際に有効かどうかは未だ不明である。したがって,本研究では,オンライン実験でこの手法を用いた再生テストを行い,虚記憶(虚再生)と検索誘導性忘却といった記憶現象が再現できるかどうかを検討した。実験の結果,虚再生,検索誘導性忘却ともに生起が確認された。本研究から,オンライン実験において,IMEの予測変換機能の影響を受けずに再生テストを実施できることが明らかになった。 |
キーワード |
記憶,オンライン実験,虚記憶,検索誘導性忘却,再現 |
個別URL |
https://psych.or.jp/publication/journal92-5#20213 |