創立1周年までの歩みとこれから

2016年5月に東京，9月に大阪と続き，12月には宮城県仙台市において，「心理学を被災地に活かそう！」と題したシンポジウムを開催しました。日本心理学会による東日本大震災からの復興のための実践活動及び研究の助成を受けた研究グループの先生方から，地域活動やその成果が紹介されました。会員のほかに，一般市民も含めて，多くの方々にご参会いただきました。それは開催地が東日本大震災の被災地のひとつであることから，被災地支援というテーマへの関心の高さが表れているからだと思いますが，基調講演をはじめ2部構成のシンポジウムの諸先生方が語る内容には，地域性を超えて意義深いものがありました。詳細は本会のニューズレターをご参照ください。

また昨年11月に福岡と札幌において，日本心理学会公開シンポジウムに繋げて，会の懇親会を開催しました。今後の会活動に対して，発達・精神障害やパワーハラスメント，コミュニケーション能力や傾聴のスキル，ターミナルケアや認知症患者とのかかわり方といった勉強会やワークショップなど，示唆に富んだ意見が挙がるとともに，会員間の有機的な繋がりが持たれました。

本稿執筆時点における2017年度の新たな活動企画を報告します。5月に広島，9月に横須賀と久留米（日本心理学会第81回大会），12月に名古屋と，シンポジウムや講演会を開催します。大阪でのイベントや他地域による懇親会も予定しています。さらには，地方支部会を立ち上げ，会員の主体的活動の具現化や，親睦や交流を図るために定例会も計画しています。その他，オンラインでの交流会も検討中です。2017年4月で創立1周年を迎える会活動にこれからもご期待ください。（認定心理士の会幹事　中村由美）