認定心理士コーナー
資格認定委員会より
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1.認定委員会について
平成28年度の5回目の委員会が12月10日に開催されました。同年11月22日までに受け付けた835件について審査し,813件を合格,16件を保留,6件を不合格としました。この結果を受け平成29年1月15日現在の初回審査件数は3,138件,総審査件数は3,227件,合格件数は3,073件,取得者は2,614件,取得者合計は51,873名となりました。合格した人が順調に手続きすれば本年度の取得者は3,000件を大きく超えることになり,しばらくの間減少傾向にあった取得者数が,増加に転じることになります。この増加は認定心理士(心理調査)に影響されたところがあると思われます。
今後の認定委員会の開催予定日は平成29年4月22日(土)です。なお,認定心理士の電子申請システムがオープンされました。日本心理学会のホームページ[http://www.psych.or.jp/]からシステムに進むことができますのでご利用ください。
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2.認定心理士(心理調査)について
認定心理士(心理調査)の電子申請システムもオープンされました。日本心理学会のホームページにあります[http://www.psych.or.jp/index.html]からシステムをご利用ください。
電子申請システムについてはもう少し早い段階での導入を考えておりましたが,この度やっと実現に至りました。
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3.「認定心理士の会」について
認定心理士の会の地方支部会立ち上げについて幹事会で話が進められ,推薦された地域別幹事が,平成29年1月21日に開催された公益社団法人日本心理学会平成28年度1月常務理事会において承認されました。地域別幹事の先生方は,北海道の河原純一郎(北海道大学),小川健二(北海道大学),東北の阿部恒之(東北大学),佐藤俊彦(東北文化学園大学),関東の横田正夫(日本大学),大崎博史(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所),北陸の松井三枝(金沢大学),渡邊伸行(金沢工業大学),近畿は佐藤隆夫(立命館大学),田中芳幸(京都橘大学),中国・四国の宮谷真人(広島大学)となります。東海,九州・沖縄にはまだ地域別幹事がおりませんが,今後追加してお願いする予定です。自ら地域別幹事に名乗りを上げていただけると助かります。
認定心理士の会の活動については,平成29年5月20日(土)13:00〜16:45,東広島芸術文化ホールくらら小ホールで「障がいのある人もない人も“共に生きる”社会を目指して―Diversity in Harmony(調和の中の多様性):心理学が社会に貢献できること―」というシンポジウムを開催いたします。その他には日本心理学会年次大会で公開シンポジウム,上記と同じテーマのシンポジウムを9月9日に横須賀で開催いたします。詳細はまだ決まっていない企画として平成29年12月に名古屋で,公認心理師の動向と認定心理士の位置づけに関するシンポジウムを考えています。2ヵ月に1度程度開催の認定心理士の会定例会,年4回程度の認定心理士交流会,オンライン上での交流を図るオンライン懇親会といった企画も上がっており,活動の活発化が図られています。
(日本心理学会認定担当常務理事・日本大学教授 横田正夫)
編集後記
「暴力」をテーマにした特集を組むときに,ここだけは守ろうと決めていたポイントがあります。それは暴力を個人の問題にしないことです。暴力を克服する方法は,暴力を振るう個人を責めたてることではなく,暴力を生み出す仕組み自体を変えていくことではないでしょうか。今回はいわゆる研究者の方々に加え,体罰撲滅のため積極的に発信されている為末大さんにもご執筆いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。(小森政嗣)
編集委員(五十音順)
編集委員長
川口 潤
名古屋大学
副委員長
大久保街亜
専修大学
委員
岩壁 茂
お茶の水女子大学
漆原宏次
北海道医療大学
柏崎秀子
実践女子大学
河原純一郎
北海道大学
小森政嗣
大阪電気通信大学
下津咲絵
京都女子大学
旦 直子
帝京科学大学
手塚洋介
大阪体育大学
樋口匡貴
上智大学
脇田真清
京都大学霊長類研究所
担当常務理事
宮谷真人
広島大学
心理学ワールド
[77号]2017年4月15日発行 年4回発行(1月,4月,7月,10月)
- 発行人長谷川壽一
- 編集・発行公益社団法人 日本心理学会 〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13 田村ビル TEL 03-3814-3953
- 表紙デザイン虎尾 隆
- 印刷・製本新日本印刷
- 制作(株)新曜社
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