公益社団法人 日本心理学会

詳細検索

心理学ワールド 絞込み


号 ~

執筆・投稿の手びき 絞込み

MENU

刊行物

  1. HOME
  2. 刊行物のご案内
  3. 心理学ワールド
  4. 85号 保育と心理学―新しい関係を目指して
  5. これからの若手のために若手の会ができることは何か?

若手の会から

これからの若手のために若手の会ができることは何か?

日本心理学会第82回大会が終了して早数ヵ月ですが,日本心理学会によって大会についてのご意見・ご感想をお伺いするアンケートが実施されました。若手の会の企画についても,ご参加の多くの方からご意見をいただき,ありがとうございました。

若手の会の企画として,研究費の獲得,留学,就職というテーマで現在活躍中の若手から経験を語ってもらうという趣旨のシンポジウムを行いましたが,この企画については,現役の学生と思われる方々から,今後の進路に活かせそうだというポジティブなご意見をお寄せいただきました。その一方で,「『成功』した人の方略そのものは多くの学生が既に知っているのではないか」というご意見をいただき,企画者側として非常に考えさせられるものがありました。

こういったご意見をうけて,まず,若手が現在進行系で直面している悩み,課題を適切に拾い上げるということが若手の会の活動の中では重要になると感じました。先輩のキャリアの話を聞くことで参考になることは多く存在しますが,キャリアが進んでいくとより若いキャリアの段階にある人がどういったことに悩んでいるか認識しづらくなる,ということも若手の会を運営する立場としては自覚する必要があると思います。そして,いま現在「成功」とされるようなキャリア形成のあり方のみを強調せず,多様なあり方を広く共有することの必要性も同時に感じました。

自らもキャリア形成の途上にある若手の立場で,手探りの活動が続きますが,これからの若手のために何ができるかを日々考えながら会を運営したいと思います。

(若手の会代表幹事 前田駿太・三浦佳代子)

PDFをダウンロード

1