資格認定委員会より

• 1．資格担当常務理事について

  令和元年6月23日から日本心理学会の常務理事が交替となり，資格担当常務理事を私（津田）が担当することとなりました。認定心理士と認定心理士（心理調査）の認定が主な仕事となります。前任者の岡隆委員長（現・総務担当常務理事）のようなリーダーシップを発揮できるか心許ない限りですが，委員の先生方と事務局のサポートを頂戴しながら2021年6月末まで任期を全うしたいと願っております。

  今年から，公認心理師の専門活動がいろいろな職域で始まりました。そこで，認定心理士資格の特徴と役割などをアピールすることで，資格の差別化とプレゼンスが高まるように，そのあるべき姿を見据えながら仕事を進めていきます。よろしくお願いいたします。

• 2．認定心理士について

  前号（85号）から今号までの間，認定心理士資格認定委員会は計3回（平成31年2月16日，同4月20日，令和元年6月8日）開催されております。ここでは直近の令和元年度第2回（通算第176回）についてご報告いたします。

  この4月1日から申請はすべて新基準で審査することになりました。その関係で，旧基準での資格申請を希望される方が駆け込みで大勢申請してくれましたので，過去最高となる審査件数となりました。3月29日までに受け付けた893件について審査し，816件を合格，56件を保留，21件を不合格としました。また，以前の委員会での保留等について追加資料の調った11件を再審査し，7件を合格，2件を保留，2件を不合格としました。

  この結果を受け8月3日時点での令和元年度の累計で，初回審査件数は1,584件，総審査数は1,614件，合格件数は1,520件，資格取得者は1,327件となりました。その結果，資格取得者は累計61,269件となりました。次回の認定委員会の開催予定日は10月26日（土）です。

• 3．認定心理士（心理調査）について

  同委員会で，4月30日までに受け付けた32件について審査し，17件を合格，15件を保留としました。以前の審議で保留とされたもののうち，7件を再審査し，5件を合格，2件を保留としました。この結果，平成29年度から始まった認定心理士（心理調査）の資格取得者の累計は134件となりました。

• 4．「認定心理士の会」について

  認定心理士の会は令和元年8月3日の時点で会員数は4,179名となりました。運営委員会（髙瀬堅吉委員長）を中心に，オンライン支部を含めた9つの支部会が全国各地に設立され，持続可能な運営体制が構築されたことで，ますます活発な活動が全国レベルと地方支部会別に展開されています。

  たとえば，シチズン・サイコロジストの顕彰，9月の立命館大会時の社会連携セクションの設置（認定心理士の会員のポスター発表），シチズン・サイエンスプロジェクト「災害碑を見つけるプロセスと防災意識に関する研究」（仮）の倫理審査など。詳細は，学会のHPの「認定心理士の方」のご案内をご覧ください。

  また，認定心理士の既有資格者で「認定心理士（心理調査）」資格取得を希望する方の取得を可能とする検討が始まっています。「認定心理士30周年記念教育事業」に向けた準備を含め，より多くの認定心理士の方を巻き込んでさらなる活動の活発化を図っていきます。

（資格担当常務理事・久留米大学教授　津田彰）