資格認定委員会より

• 1．認定心理士について

  令和元年度の第3回目の委員会（通算第177回）が8月3日に開催されました。同年6月30日までに受け付けた921件を審査し，858件を合格，36件を保留，27件を不合格としました。また，以前の委員会（6月8日）での保留等について追加資料の整った18件について再審査し，16件を合格，1件を保留，1件を不合格としました。

  この結果を受け，9月末日時点の初回審査件数は2,506件，総審査件数は2,564件，合格件数は2,443件，資格取得者は2,263名となりました。その結果，資格取得者は累計62,160名となりました。今後の認定委員会の開催予定日は10月26日，12月7日です。

• 2．認定心理士（心理調査）について

  同委員会で，8月2日までに受け付けた1件について審査し，合格としました。以前の審議で保留と判断された申請のうち，追加資料が送られてきた10件を再審査し，すべて合格としました。この結果，認定心理士（心理調査）の資格取得者の累計は150名となりました。

• 3．認定心理士30周年記念事業として「認定心理士（心理調査）資格申請方法」の変更

  9月の理事会にて，認定心理士30周年記念事業として，6万人を超える認定心理士資格取得者に対し，認定心理士（心理調査）資格取得を可能にする新しい基準と，この基準にそった電子申請システムを構築することが決まりました。現在，システムの仕様を検討中で，出来上がり次第，皆さまにご案内いたします。

  なお，新しい基準では，①認定心理士資格を既に取得している方も申請でき，②カリキュラム検討を受けた大学のみ申請可という条件を撤廃し，③実践領域については，研修会等を日本心理学会で実施し，卒業論文・研究の代わりとすることができます。日本心理学会がSociety 5.0の一翼を担うデータ収集と分析・活用の専門家として認定心理士（心理調査）資格を認定することで，資格の社会的評価がさらに高まることが期待できます。

• 4．「認定心理士の会」について

  「認定心理士の会」の素敵な入会案内のパンフレットができたおかげもあって，現在の会員数は4,271人（10月末時点）となりました。会員になると，お住まいの場所の地方支部会に所属することになります。また，メール配信サービスにより，「シチズン・サイコロジスト奨励賞」の募集，「シチズン・サイエンスプロジェクト」への参加募集，「社会連携セクション」を利用しての日本心理学会大会でのポスター発表の案内など，たくさんのイベント情報やニューズレターがいち早く届く特典を受けられます。認定心理士の会主催のセミナー，シンポジウムに加えて，日本心理学会第83回大会から，「サイエンス・カフェ」という，社会が抱える課題について，心理学ができることを，認定心理士の皆さまと心理学者で，飲み物とともに語り合う活動も始まりました。皆さまの入会をお待ちしております。

  　

（資格担当常務理事・久留米大学教授 津田彰）