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認定心理士の会から

シンポジウムを開きたい

私は3年ほど前に運営委員を拝命し,その前から合わせて5年続けて福岡でシンポジウムを開催してきました。今後シンポジウムを開催する人のために,3つの重要ポイントを話します。

①面白い人を集めて,面白い全体タイトルをつけよう:出発点は,面白い話ができる人を探しておき,リスト化することです。お友達だから,と呼ぶと失敗します。今度呼んでくれ,と頼まれても上手に断りましょう。話者が決まったら,全体のタイトルをつけましょう。無難にではなく,的確に,大胆に,夢のあるものに。

②宣伝しよう:シンポジウムの計画が固まったら,プロのデザイナーに依頼してカッコいいチラシを作り,自治体や公共交通機関で宣伝してもらえるよう,無差別に依頼しましょう。事前に,コネを使って大学との共催にすることが大切です。結果的に宣伝は断られることも多いですが,依頼なしに掲載されることはあり得ません。

③聴衆を敬い,発言させましょう:当日,話者は面白い話を勝手にしてくれますので,心配要りません。聴衆を不機嫌にさせないように,最大限に気を配ってください。室温は適切か,照明は暗すぎないか,休憩時間は十分にあるでしょうか。司会では「フロアから質問ありますか」と問いかけたくなりますが,聴衆は床に座っているわけではないので,「お越しの皆様から」質問を頂きましょう。サクラを出さないでください,コネなしで来てくれた聴衆の時間を奪うからです。一人でも多く発言してもらいましょう。議論が収束しない? シンポジウムの帰り道に,聴衆一人ひとりの脳内で勝手に議論は収束しますので,何の問題もありません。

それでもシンポジウムがうまくいかなかったら? 来年,次のシンポジウムを企画しましょう。

(認定心理士の会運営委員会委員 光藤宏行)

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