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若手の会から

学部生・高校生プレゼンバトルの動画編集を行いながら

今年度は,第85回大会における「学部生・高校生プレゼンバトル」の企画に関わりました。研究計画・成果に関する発表を,動画にまとめ,大会期間中に公開するという内容です。

企画参加者の皆さんの中には,今回で初めて学会発表を経験する,という方もいたかもしれません。オンライン発表形式は,対面形式とはやや手続き的に異なる部分もありますが,学会参加経験の少ない中で,聴衆の顔を想像することができ,スライドの見やすさや発話の聞き取りやすさに多くの工夫を凝らすことができるのは素晴らしいことだと,企画の動画を編集しながら感じていました。私はそうしたメタ認知がなかなかできず,初めて学会に参加した際は,不備のあるポスターをそのまま発表してしまったことがあります。

実際に学会に参加してみて気づきがあるかも(あるいはあったかも)しれませんが,発表資料はお客さんの目に留まって初めて話が膨らむことが多くあります。知らない相手と知らないことを話題とするのは難しいので,相手に事前知識を与えるきっかけになってくれます。だから,わかりやすい発表づくりは出会いの掴みとして大切にしたいことだと思っています。

発表をわかりやすくする手法は,経験的技術の一種だと思っています。経験が少ない若手の我々が,経験豊富な他者の視点を参考にすることは大切な行動です。具体的にいえば,高校生なら顧問の先生や,学部生ならば院生の先輩や指導教員にたくさん相談をすると良いかもしれません。中には守らないといけない作法等があるので,自分一人で作業をしてしまうのは危ないかもしれません。しかし,身近に相談相手がいない場合もありますので,若手の会の幹事として,こうした情報的に不利のある学生に手助けできる方法はないかと考えています。

(若手の会幹事 前澤知輝)

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