原稿執筆の前日，所属研究科の修士論文構想発表会が終わりました。教員にも勉強になるため，学内で最も好きなイベントです。もとは対面でポスター形式でしたが，現在はオンデマンドの発表を見て掲示板でコメントするという形で開催しています。以前は，今ここで向き合うことが大事と思っていましたが，いつどこでも視聴できる開催方法にも，落ち着いて考えをまとめられるというメリットを感じています。

さて，認定心理士の会も開催形式を工夫しながら精力的にシンポジウム等のイベントを開催しております。コロナにより対面開催ができなくなった際も，オンライン支部会による実績と経験があるおかげで，オンライン開催に円滑に移行できたのではないかと思います。今まさに講演や質疑応答が行われている様子をどこでも視聴できる，また，そこに自分の疑問を質問できるという点がリアルタイムでのオンライン開催の魅力であると感じております。

昨年度は，私が所属する東海支部会企画でオンデマンドでの開催も試みました。ただ，個人的には，参加者の皆様に受け入れられる自信があってオンデマンドを選択したわけではなかったため，かなりドキドキしながらの開催でした。幸い，アンケートでは，予定を合わせやすい，何度も視聴できる，メモをとりやすいといった前向きなお声をいただきました。

今年度は，いくつかのイベントで久々の対面開催もあります。さらに，今ここでの参加も，どこからの参加も選択できる対面とオンラインのハイブリッド形式の公開講演会も近畿支部会企画で開催されます。いずれも本稿掲載時には終了していますが，今後も皆様の声をいただきながら工夫して開催していきます。気になるイベントにはどんどんご参加ください。

（認定心理士の会運営委員会委員　松本友一郎）