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認定心理士の会から

心理学を身近なものと感じ「続ける」ために

私が勤める大学では,毎年卒業時に40名前後の学生が認定心理士資格の申請をしています。卒業生の話を聞くと,大学で心理学を学んだ記念の意味も込めて申請している人も少なくないようですが,私はむしろ今後のためになる資格だと伝えるようにしています。

心理学は令和のこの世にあっても,少し浮世離れしたようなある種の特別感を持たれやすいように思います。皆さんご存じの通り,日常すべてが心理学だと言えるほど心理学はその対象となる物事の幅が広い学問であり,さまざまな形で日常生活と密接に結びついています。仕事柄,高校生に心理学という学問分野の説明をする機会も多いのですが,日常に活かされている心理学の話を紹介すると,皆が口をそろえて「こんな心理学もあるのですね」と言います。大学等において認定心理士資格の取得を申請可能な形で体系的に心理学を学ばれた方は,その過程でこの心理学の守備範囲の広さを実感・体感されたことでしょう。しかし,これらの学びを終えた後に引き続き学問としての心理学に触れる場は,あまり多くないのが現状です。これは非常にもったいないことだと思うのです。

認定心理士の会の各支部等で企画されているイベントでは,現代的なトピックが取り上げられ,参加者がさまざまな心理学に触れることのできる機会になっています。リスキリング(Reskilling)の重要性が叫ばれる今,いろいろな形でいろいろな方の学びの場になることも期待されますので,認定心理士の会への登録をお勧めします。せっかく心理学を身近に感じたことのある方が,その後も心理学を身近に感じ「続ける」ことができるように,私も少しでも貢献できればと思います。

(認定心理士の会運営委員会委員 森本 文人)

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