- HOME
- 刊行物のご案内
- 心理学ワールド
- 108号 行動主義を見つめなおす――心なき心理学と呼ばれて
- 心理学若手コンソーシアム(構想中)
若手の会から
心理学若手コンソーシアム(構想中)
日本心理学会第88回大会では「心理学分野における若手の会の現状と展望」というシンポジウムを企画しました。心理学に関連する若手の組織は,20を超えます。しかし組織間の交流は乏しく,活動を知ることすらできていませんでした。そこで,若手組織の情報交換を行い,組織運営上の課題について議論する場を作りたいと思いました。
当日は,登壇者だけでなく来場者としてもさまざまな若手の会の方に来ていただくことができました。各組織は予算規模,学会との関係性,活動目的などの特徴に大きな違いがあります。その中で私たち日心若手の会は,学会関係者の皆様の手厚い支援があり,活動しやすい環境であることを再認識するとともに,これまであまり意識せずにいて驚いたのは,とにかく若い!ということでした。
超若手が若手の支援活動をすることはどのような意味があるのでしょうか。本業の研究に集中すべきという意見もあるかもしれませんが,私は「ちょっと先の未来を夢見る場」の役割を紹介したいと思っています。学会・若手だからこそできる支援は,心理学者のアイデンティティを付与し,ナナメの人脈づくりをサポートし,研究室の学生という立場を卒業した後の未来を想像する手助けをすることと思っています。そして,それは運営者にとっても同じ,もしくはそれ以上の効果があります。異なる背景をもつ同世代とともに,自由な研究やよりよい教育・研究環境を構想し,それを学会との連携の中で実装する経験は自信と実績にもなります。
日本心理学会若手の会は心理学分野で唯一の総合学会の組織であり,超若手が集まります。今後,若手研究者が力を合わせて心理学の発展に寄与していくために,他の若手の会との連携も強め,情報 交換・ネットワーク構築のハブとしての機能を強化していこうと思います。
(若手の会代表幹事 讃井 知)
PDFをダウンロード
1