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若手の会から

若手の会で広がる研究者の輪

日本心理学会の若手の会に参加して,私が最も魅力を感じているのは,フラットな関係性の中で多様な仲間と出会えることである。通常の学会活動では,どうしても所属機関や研究歴による上下関係が生じやすい。しかし若手の会は,対等な立場で意見を交わすことができる場だと思っている。地域や所属大学の枠を超えて,近い年代や同じ境遇にある仲間と気軽につながれる機会は,思いのほか貴重である。普段の研究生活では出会えないような共通項の多い研究者との交流は,自分の視野を広げ,新たな発想をもたらしてくれる。

また,同じ研究者として志を共有しながら,さまざまな企画や活動に取り組めることも大きな意義がある。若手ならではの柔軟な発想で,シンポジウムの企画や情報発信など,多彩な活動を協力して進めていくプロセスは刺激に満ちている。研究への情熱や悩みを分かち合える仲間と共に活動することで,孤独になりがちな研究生活の中でも大きな支えを得ることができると感じている。

さらに,若手の会は,研究分野や方法論の違いを越えて対話が生まれる点にも価値があると感じている。専門が異なるからこそ生じる素朴な問いや視点は,自身の研究を客観的に見直す契機となる。学術的な成果だけでなく,キャリアパスの不透明さや,ライフイベントとの両立といった,若手特有の切実な課題について語り合える場であることも,若手の会ならではの魅力である。

若手の会での出会いは,もしかすると生涯にわたる関係性へと発展するかもしれない。この場で築いた絆が,長い研究者人生をともに歩む仲間との出会いになることを,私はひそかに期待している。

(若手の会幹事 佐藤優介)

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