認定委員会は,申請者が提出した「心理学関係科目修得単位表」に記載された内容を中心とする書類審査によって認定の可否を決定します。この「心理学関係科目修得単位表」は,申請者が学会所定の様式で記載したものです。この単位表の「基礎科目」・「選択科目」に割り付けられている「科目名」(開講された講義・演習などの正式題目),担当者氏名・職名,単位数,学年,期間,および,その科目の内容がその認定領域に対して妥当なものか,「領域」ごとに規定されている必要単位数を満たしているか,単位数が基礎科目・選択科目の各「小計」および「総計」でそれぞれ規定の単位数を満たしているかが検討されます。
認定委員会では,個人から提出された「心理学関係科目修得単位表」の記載内容が一定の基準に達していると判定した場合は申請者を「認定心理士」として認定することを決定し,その旨を申請者に通知します。通知を受けた申請者からの「認定料」の払込の手続きなどが完了した時点で日本心理学会事務局に整備されている「日本心理学会認定心理士名簿」に認定資格取得者として氏名を登録し,事務局から「認定心理士認定証」と,認定当時の写真を貼付した「認定心理士証(ID カード)」を送付いたします。認定委員会で所定の基準に達していないと判定された場合も,申請者にはその旨通知します。また,審査段階で記載事項に不備・不明確な部分があったり記載内容に疑問があったりして合否がすぐには判定できないことがあります。このような場合,事務局を通して申請者本人に直接問い合わせたり書類の再提出を求めたり,内容によっては,教育機関に問い合わせたりすることがあります。これらの場合は審査の判定は「保留」になり,回答を待って「再審査」ということになります。
通常は申請書類提出後2~3か月程度で結論が出ますが,再審査になると最終審査結果が得られるまでにさらに2~3か月かかることになります。なお,認定業務の現況は認定委員会から「日本心理学会理事長」,「日本心理学会理事会」,および「総会」に定期的に報告されることになっています。