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公認心理師大学カリキュラム 標準シラバスの改訂

2018年8月22日
公益社団法人 日本心理学会
公認心理師養成大学教員連絡協議会

 

公益社団法人日本心理学会では,2017年12月に「公認心理師大学カリキュラム 標準シラバス(案)」を作成し,会員からのパブリックコメントを求めました。2018年3月末までに23通のコメントをいただきました。コメントをお寄せいただいた先生方にはたいへん感謝いたします。

いただいたコメントを検討し,修正を加えた結果,「公認心理師大学カリキュラム 標準シラバス」を作成いたしましたので,ここに公開いたします。

大学等で授業を担当している本学会会員の教育指針としてご利用いただければ幸いです。なお,この標準シラバスは,授業に含まれる項目やキーワードを例示したものであり,各大学での授業内容を拘束するものではありません。

また,本学会が認定する認定心理士の方の学習指針としてご利用いただければ幸いです。

 

公認心理師大学カリキュラム 標準シラバス(2018年8月22日版)

 


 

いただいたパブリックコメントに対する対応

 

5「心理学統計法」

 この科目のシラバスについて,「半期2単位の内容としては量が多すぎる」というご意見をいただきました。これについては,その大学の実情に合わせて取捨選択していただくことを考えて,あえてそのままにしてあります。

 

8「学習・言語心理学」

 「他科目に比べて項目が多すぎる」というご意見を多数いただきましたので,内容を大幅に削減いたしました。

 また,言語心理学について,「言語発達」に偏りすぎているので,言語心理学に関する広い話題を入れるべきではないかというご意見を多数いただきました。原案がこのようになったのは,公認心理師カリキュラムの大項目が「言語の習得における機序」となっているためですが,上のご意見も妥当と考えましたので,中項目については「言語の発達」に関するものを半分に圧縮し,新たに「言語の生物学的基礎と障害」などを設けました。また,小項目のキーワードについても,「非言語的・前言語的コミュニケーション,概念と知識,文章理解と産出,物語理解,言語と推論,言語と文化」などを追加いたしました。

 

15「心理学的支援法」

 「⑤心理に関する支援を要する者の関係者に対する支援」の小項目について,「コンサルテーション」「チーム支援」を追加しました。

 

18「教育・学校心理学」

 学校心理学を専門とする先生より大幅で包括的な修正案をいただきましたので,それに従って大幅に修正いたしました。

 

19「司法・犯罪心理学」

 原案の「嘘の検出」というキーワードは,実情にそぐわないというご意見をいただきましたので,このキーワードを削除は,「ポリグラフ検査」として②Aに移動しました。

 また,①Aの小項目に「道路交通法」を追記,①Cの小項目に「交通安全指導部署」を追記しました。

 

20「産業・組織心理学」

 この科目については,産業・組織心理学会より,学会で作成したシラバス案をいただきましたので,ご提案をそのまま受けいれて修正しました。

 そもそも公認心理師カリキュラムやシラバス,ブループリント(出題基準)については,専門家集団である学会が作成することが望ましいと思われます。その点で産業・組織心理学会が率先してシラバスを作成されたことに対して深い敬意を表します。このような動きが広まって,各専門学会が公認心理師カリキュラムやシラバス,ブループリント(出題基準)などを作成して公表することを願うものです。公認心理師養成大学教員連絡協議会においても,そのような動きを後押ししていきたいと考えています。

 

23「関係行政論」

 交通心理学の観点から,⑥Bの小項目に「道路交通法 道路運送法 貨物自動車運送事業法」を追記いたしました。

 

全体として

・シラバスが各大学の授業内容を拘束するのではないかというコメントをいただきましたが,本シラバスは,シラバス作成の参考のために作成したものであり,授業内容を拘束するようなことはありません。

 

・本シラバスに対する意見ではなく,公認心理師カリキュラムそのものに対するご意見も多数いただきました。例えば,2つの科目を「・」でつなげるのは奇妙である,など。こうしたご意見については,公認心理師養成大学教員連絡協議会において集約し,5年後の見直しに向けて提案したいと考えています。