国際交流活動
「日中韓三カ国シンポジウム2027」の発表者公募および研究助成のお知らせ
2027年9月に開催される「日中韓三カ国シンポジウム2027」での研究発表(1件)を募集いたします。採択された研究には助成を行いますので,奮ってご応募ください。
本シンポジウムは,日本・中国・韓国の三心理学会が毎年持ち回りで開催している共催イベントです。各国から新進気鋭の心理学者が集い,共通のテーマや関心事について活発な研究発表と意見交換を行います。
2027年度は日本心理学会第91回大会(会期:2027年9月10日-12日,場所:新潟・朱鷺メッセ)内にて開催されます。今回は「Beyond Boundaries」をテーマに掲げ,国境や学問領域の境界を越えた協働を推進し,新たな相乗効果(シナジー)を創出することを目指しています。詳細は以下をご覧ください。
本シンポジウムの全体テーマは以下のとおりです。
「境界を超えて:学際・国際協力によるシナジーの創出
(Beyond Boundaries: Synergy Across Fields and Nations)」
本テーマは,東アジアをはじめとする地域における複雑な社会的・科学的課題に取り組むうえで,国際的・学際的・統合的アプローチが重要であることを強調しています。
相互に強く結びつく一方で分断も進む現代社会において,心理学は,高度な専門化と統合の必要性という二重の課題に直面しています。国家や学術領域の境界は,方法論的厳密性や理論的深化をもたらしてきましたが,一方で,革新性や相互理解を制約する要因となる場合もあります。
2027年三カ国シンポジウムは,以下を目的としています。
- ・ 日本・中国・韓国の心理学者間における国際的研究協力を促進すること
- ・ 心理学の各下位領域および隣接分野を横断する学際的協働を奨励すること
- ・ 単一の国や学術分野のみでは達成が困難な,相乗的な知識創出を促進すること
本シンポジウムでは,「境界を超えた」協働を明確に重視することにより,単なる並列的比較研究にとどまらず,統合的な研究デザイン,共有された概念枠組み,協働的な課題解決へと発展することを目指しています。
1.募集対象:協働研究の形態
以下A~Cの3つの協働形態のうち少なくとも1つを含む研究計画を募集します。
- A. 国際共同研究
日本・中国・韓国のうち,少なくとも2か国以上の研究者を含む研究チームによる共同研究です。 - B. 国際比較/比較文化研究
日本・中国・韓国のうち,少なくとも2か国以上の参加者から収集されたデータに基づき,国家的または文化的文脈を比較する研究です。 - C. 学際共同研究
社会,認知,発達,臨床,神経科学など,異なる心理学分野の研究者,または心理学と関連分野の研究者が協力し,多様な理論的視点および方法論を統合して共通の研究目的に取り組む研究です。
※採択件数は日中韓の各国から1件ずつです。すなわち,日本心理学会に応募された研究計画の中から採択される件数は1件となります。
2. 想定される研究テーマ例
以下は一例であり,これらに限定されるものではありません。
- ・ 社会・文化心理学
国際的または学際的な協働枠組みは,東アジアにおける社会行動,規範,価値観の理解をどのように再構築するのでしょうか。 - ・ 人格心理学
個人差は,文化的・学術的境界を越えた協働をどのように促進または制約するのでしょうか。 - ・ 認知心理学
多様な視点,知識体系,文化的経験の統合を支える認知過程とはどのようなものでしょうか。 - ・ 発達心理学
文化的・言語的・学術的多様性への接触は,生涯発達における発達軌道にどのような影響を及ぼすのでしょうか。 - ・ 臨床・健康心理学
国際的または学際的協働は,介入方法やメンタルヘルスの向上にどのように貢献できるのでしょうか。 - ・ 産業・組織心理学
多国籍・多分野チームはいかにしてシナジーを生み出すのでしょうか。また,効果的な協働を予測する心理的要因は何でしょうか。
3.応募要件
本件に応募する研究計画は,以下(1)(2)の要件を満たす必要があります。
- (1) 協働要件
研究計画には,「1.募集対象」に挙げられたA~Cのいずれかの協働形態を少なくとも1つを含む必要があります。 - (2) シンポジウムでの発表
採択された個人研究者または研究チームは,2027年日本心理学会大会期間中(2027年9月10日~12日,新潟・朱鷺メッセ)に開催される三カ国シンポジウムにおいて,研究成果を発表していただきます。
シンポジウムで発表した方には,講演謝礼として50,000円(旅費・宿泊費・大会参加費等を含む)が提供されます。(ただしチームの場合,代表発表者1名分のみ支給)
4. 応募資格
- ・ 研究代表者が,日本心理学会会員であること
- ・ 応募者は博士号取得者であること。(大学の常勤教員,博士研究員,研究員等を含みます。)
- ・ 個人(1名)・チーム(複数名)のいずれでも構いません。チームの場合,代表研究者が博士号取得者であれば,それ以外のチームメンバーに博士号を未取得の方(大学院生など)が含まれてもかまいません。
- ・ 研究代表者が,大学・独立行政法人・国立研究開発法人などの研究機関に所属していること。また,日本心理学会からの助成金を,所属する研究機関を通じて受け取ることが可能であること。
5.研究助成金
- 助成金額:1件につき 300,000円
- 送金時期:2026年4月(予定)。研究代表者の所属機関宛てに送金いたします。
- 使用期間:単年度に限らず,当該の研究計画に沿った活動であれば複数年度にわたる使用が可能です。
- 使用用途・管理:科学者の行動規範を遵守し,公正な研究活動に必要な用途にのみ使用してください(旅費,消耗品費,謝金など)。資金の執行にあたっては,原則として所属機関の研究費執行規定に従ってください。日本心理学会への執行報告書および領収書の提出は不要です。なお,大学で経理管理を行うために,経理管理費が発生する場合は,10%程度までとします。
- 他資金との併用:当該研究の遂行にあたり,他の公的・私的公募研究費(科研費等)を併用しても差し支えありません。
6.審査基準
以下の観点から総合的に審査を行います。
- ・ シンポジウムテーマとの整合性
- ・ 学術的意義および社会的意義
- ・ 研究計画の実現可能性および明確性
- ・ 方法論の妥当性および分析計画の適切性
- ・ 予算計画の妥当性
7.応募方法
- ・ 締切:2026年4月1日(水)午前9:30(日本時間)
- ・ 分量:A4換算で約3~5ページ
応募書類は「英語」で作成し,以下の内容を1つのPDFファイルにまとめて,メールにて提出してください。
提出内容
1.Application Form(Wordファイル)
2.研究計画書
- ・ 研究目的
- ・ 研究背景および関連文献
- ・ 学術的・社会的意義
- ・ 研究方法および分析計画
- ・ 予算計画
3.応募者情報
- ・ 氏名,所属,連絡先
- ・ 関連する研究業績(主要なもの)
提出先:jpa@psych.or.jp
メール件名:「2027 Tri-National Symposium Research Proposal」
上記に提出された研究計画の審査は日本心理学会が担当し,もっとも優れた1件を助成対象として選出します。





