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  3. ニューズレター 2019 年度 No.2

The Japanese Psychological Association News Letter

vol.07

    • 「学習と行動の原理から人間行動を見つめ直す」
    • 心理学を学んだ人であれば誰でも、パブロフ型の古典的条件づけを通じて特定の対象に対して恐怖が獲得されることや、オペラント条件づけを用いてラットがレバー押しを学習することは知っていると思います。

      しかし、これらの基本的な学習現象を発展させるかたちでさらに詳しい多様な研究が行われており、人間行動の理解に役立つ様々な知見が得られてきています。

      本講演では、学習心理学の基本的な知見や実際の研究例について解説し、私たちを取り巻く様々な問題が学習・行動の原理の視点からどのように理解できるのか考えたいと思います。

    • 谷内 通 先生(金沢大学)
    • 2020年3月14日(土)13:30~16:30(受付13:00)
    • ITビジネスプラザ武蔵 研修室1(5階)

    北陸支部会では、例年3回、各県で講演会を開催しています。本年度の第3弾も、地元在住の研究者にご講演いただきます。今回は石川県金沢市のITビジネスプラザ武蔵(近江町市場のすぐ近く)にて開催します。講演会終了後は懇親会(お茶会)も開催します。北陸在住の方はもちろん、多くの方のご参加をお待ちしております。参加を希望される方は、事前に下記URLの申し込み専用ページにてお申込みください。

    https://forms.gle/5o9wJHEWkSsUdKJH7

    (北陸支部会:松井三枝・伏島あゆみ)

  • 今年度の近畿支部会企画として、「SNS等の功罪を心理学から考える」をテーマとしたセミナーを準備しています。立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、 2020年3月14日(土)13:30~16:30に開催予定です。慌ただしい年度末ということではありますが、皆さまお運びいただけますよう、今からご予定いただければ幸いです。

    講師はいずれも社会心理学・情報行動学をご専門に、今回のテーマにまつわるご研究を精力的にされている先生方です。綿村英一郎先生(大阪大学大学院 人間科学研究科 准教授)には“「いち抜けた!」と言えない心理-SNS・ネット依存の研究から-”と題したご講演を、笹原和俊先生(名古屋大学大学院 情報学研究科 講師)には“フェイクニュースを科学する”と題したご講演を頂戴いたします。

    “IT”と“心理学”という人間の行動分野は複雑であるというイメージをお持ちの方々も多々かと存じます。しかし両先生は、皆様の実社会や生活への応用にもつながるように、かつ、とても分かりやすくかみ砕いてご講話くださる予定です。

    講演会後に、会場キャンパス内もしくは近隣にて、認定心理士の懇親会も計画しています。皆さま奮ってご参加ください。講師先生方とともに“心理学”を楽しむひと時を過ごす日程を、今から手帳にお書きとめいただければと存じます。

    • メールでjpa-ninnokai-event@psych.or.jpまで、件名「認の会近畿支部企画参加希望」とし、以下の項目を本文に記入してご送信ください。

      1. 1. 認定心理士登録番号(認定番号)
      2. 2. 氏名
      3. 3. メールアドレス
      4. 4. 懇親会参加希望の有無

    (近畿支部会:堀江 貴久子)

  • 中国・四国支部会では、公開セミナーを開催します。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

    • 2020年2月15日(土)13:00~16:20
    • 広島大学東千田キャンパス
    • 無料
      1. テーマ:「ワーキングメモリからみた発達障がいと児童生徒の学習支援」
      2. 講演1:学習障がい等を抱えた児童生徒のワーキングメモリアセスメント
        講演者:湯澤正通(広島大学教授)
      3. 講演2:児童のワーキングメモリの問題に対応した読み書き算数の支援
        講演者:河村暁(発達ルームそら代表)
    • 参加をご希望の方は、メール(jpa-ninnokai-event@psych.or.jp)にて、件名「2.15中国・四国支部会公開セミナー参加希望」とし、氏名、メールアドレス、認定心理士録番号を記入してお申し込みください。空席があれば当日参加も可能です。認定心理士でない方でもご参加いただけます。
    • 公益社団法人日本心理学会認定心理士の会

    (中国・四国支部会:宮谷真人・森岡陽介・山崎理央)

【北海道】北海道支部会イベント開催報告:北海道心理学会第66回大会主催シンポジウム

北海道心理学会第66回大会主催シンポジウム_会場の様子
会場の様子

2019年10月6日(日)10時00分から1時間半の枠で、北海道心理学会第66回大会(開催校 旭川医科大学・北海道教育大学旭川校:於 大雪クリスタルホール・レセプション室)におきまして、シンポジウムを主催いたしました。

シンポジウムの題目は「社会関係を実証する心理学」です。他者との関わり合い、すなわち社会関係は私たちの日常的にも大きな関心事であると思われますが、これを心理学という視点から科学的かつ実証的に研究するためにはどのような方法があるのでしょうか。本シンポジウムでは、二者(個人)間といったミクロなレベルから、集団や社会といったマクロな関係性まで社会関係を実証的に調べるアプローチについて、お二人の話題提供者からご研究について紹介をいただきました。

話題提供者として、阿部匡樹先生(北海道大学大学院教育学研究院・准教授)、結城雅樹先生(北海道大学大学院文学研究院・教授)にご登壇いただきました。まず阿部匡樹先生は「共同行為における社会性:他者との協調を司る神経基盤を探る」という題目で、特に二者(個人)間における関係性について、共同行為の行動実験を通して、他者との協調のあり方について様々な事例を紹介いただきました。さらに2台のfMRIを同時に測定するハイパースキャニングという方法で、共同行為中の他者との調整に関連する脳内メカニズムについての研究をご紹介いただきました。次に結城雅樹先生は、「対人心理の多様性と社会の多様性:比較社会生態心理学の視点から」という題目で、集団や社会といったマクロな関係性について、39カ国に渡る国際的な実証研究を紹介されました。特に対人心理の多様性の原因を説明するために、人々を取り巻く社会環境の特性、特に「関係流動性」との関連について分かりやすくご紹介いただきました。司会は、北海道支部会会長の河原純一郎と同会幹事の小川健二(いずれも北海道大学大学院文学研究院)が務めました。

北海道心理学会の参加者約70名に加えて、認定心理士の会からの参加者は20名と盛会でした。当日夕方には北海道心理学会と合同の懇親会が開催され、盛況に終わりました。来年度も引き続きイベントを企画しておりますので、是非ご参加いただければ幸いです。

(北海道支部会:小川健二・河原純一郎)

【東北】東北支部会イベント開催報告1:東北心理学会第73回大会との共催講演・シンポジウム

2019年8月8日(木)、9日(金)にわたり東北心理学会第73回大会(於 東北学院大学)にて特別講演「脳とこころを健やかに生きるには:脳科学と心理学の最前線からの提言」(講演者: 筒井健一郎先生 東北大学)および、シンポジウムⅠ「マクロな公正/ミクロな公正:社会と組織の公正について考える」を共催致しました。両日併せて、総数およそ140名、そのうち認定心理士有資格者は43名の方々にご参加いただきました。

特別講演では、筒井先生から、報酬系や罰系等の脳神経回路や神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン、オキシトシン)に関わる基礎的な知見を踏まえながら、脳神経系の機能を調整する神経伝達物質の分泌量を日常生活の中での心がけや習慣からうまく調整し、健康に生きていくための数々のアイデアが述べられました。いずれも本来は専門性の高いお話でありますが、筒井先生のわかりやすい説明もさることながら、柔らかい語り口や、時折交えられる笑いにより会場は大変盛り上がりました。

シンポジウムⅠでは、小林裕先生・福野光輝先生(東北学院大学)の企画・司会のもと、社会・組織における性、雇用形態、障害に端を発する種々の不公正さ、そうした社会・組織に身を置く個々人が感じる不公正さ、これらの関係性について様々な視点から話題提供がなされました。小林先生からは企業の人的資源管理と従業員の職務態度を媒介する人的資源管理に対する公正知覚に着目し、企業レベルで共有された人的資源管理についての公正が企業業績につながるかについてご自身のデータを交えながらお話されました。林洋一郎先生(慶應義塾大学)からは、個々人がなぜ公正さに感心を持ち、道徳的価値として重視するのか、我々の思考の根幹を支える合理と直感という2つの過程から論じられました。川嶋伸佳先生(神奈川大学)からは、なぜ社会的格差が維持されるのかについて、自分自身が公正に扱われているというミクロ公正感と、社会は公正な場所であるというマクロ公正感という観点から論じられました。木村邦博先生(東北大学)からは社会階層の違いが社会に対する個々人の公平感とあまり関連がみられないという謎について、人々が社会をどのように認知しているかといった「心の中の社会」、そして「社会の中の自己」に注目した新たなアプローチから解明する可能性が論じられました。いずれの話題も社会の中で生活する我々に直結するものであり、聴衆の皆さんが熱心に聞き入っている姿が印象的なシンポジウムとなりました。

(東北支部会:河地庸介・阿部恒之)

【東北】東北支部会イベント開催報告2:東北支部会主催シンポジウム

北海道心理学会第66回大会主催シンポジウム_会場の様子
東北支部会シンポジウム関係者
(左から東北支部会会長 阿部恒之、荒井崇史先生、小林正和先生、森丈弓先生、東北支部会幹事 河地庸介、関東支部会幹事 佐藤俊彦先生)

2019年12月21日(土)13時より東北福祉大学にて東北支部会主催シンポジウム(後援 東北福祉大学・河北新報社)を「犯罪に挑む心理学」と題して開催致しました。犯罪から身を守るためには、犯罪について学び、備えておく必要があると考え、犯罪心理学の研究成果を市民の皆さまにお伝えしてお役立ていただきたいと願い、本シンポジウムを企画いたしました。当日は40名を超える方々にご参加いただきました。

シンポジウムでは、まず荒井崇史先生(東北大学)から「犯罪予防の心理学」という題目で、犯罪予防への関心が低い市民への犯罪情報の提供の重要性が論じられ、今後さらにエビデンスベースの犯罪予防が必要となることが述べられました。また認定心理士の方々へのメッセージとして認定心理士の方々がもつ心理学的知識を背景とした研究業界への参入についてお話がありました。

小林正和先生(宮城県警察科学捜査研究所)からは「犯罪捜査と心理学」という題目で、科学捜査研究所で実際に行われているプロファイリングの基本的な手法をFBIによるものと比較しながらご説明頂くとともに、手のひらの汗、血圧、心拍数、血液量などの複数の生体反応から被検査者の事件事実認識を調べるポリグラフ検査についてもご説明頂きました。実際に現場で働いている方ならではのお話はいずれも真に迫るものがありました。

そして森丈弓先生(甲南女子大学)からは、「犯罪者の再犯を防ぐ」と題して、罪種によって再犯率は異なるものの再犯防止対策により再犯は減少しており、特にリスク(Risk)原則、ニード(Need)原則、反応(Responsibility)原則からなるRNR原則に沿って教育を施すことで再犯に走る確率を減らせることをご自身の計量的分析研究をもとにお話しされました。

東北支部会会長の阿部恒之(東北大学)からは指定討論として先生方からの話題を、犯罪の予防、捜査、さらには再犯の予防という異なるフェーズから、しかし同じく犯罪に挑む心理学という一連の大きな流れに沿って整理させていただき、議論致しました。犯罪というシリアスなテーマではありますが、先生方の軽妙な語り口のおかげでフロアを沸かせながらのシンポジウムとなり、犯罪についての理解を深めるよい機会になったのではないかと思います。

(東北支部会:河地庸介・阿部恒之)

【北陸】北陸支部会イベント開催報告:“公開講演会in富山”(2019/12/8)

公開講演会in富山_当日の様子
当日の様子

2019年12月8日(日)に富山大学で開催された、北陸心理学会第54回大会の午後の時間帯をお借りして、2019年度北陸支部会講演会の第2弾“講演会 in 富山”を開催しました。「私という感覚はどのように生じるか」というテーマで、富山大学の佐藤德先生にお話しいただきました。

自分が自分であるという感覚を、①行為主体としての自己の感覚、②身体的な自己感、③意識の主観性、④自己の同一性・連続性の感覚に分類し、それぞれがどのように成立するのかについてお話しいただきました。佐藤先生ご自身の論文やいくつかの研究例を示しながら、知覚や臨床など幅広い分野にわたる内容をご紹介いただいたことで、参加者の皆様の満足感も高かったです。特に、身体的な自己感に関するトピックや実験内容に関して、多くの方が興味や関心を持たれたようでした(幹事自身も非常に興味深く拝聴させていただき、あっという間の2時間でした)。北陸心理学会第54回大会の参加者や運営スタッフと合わせて、参加者は合計47名となりました。参加者の約半数は認定心理士の取得者(取得予定者含む)で、全て北陸在住の方々でした。

今回は講演会の直前に講師および講演テーマが変更となり、講師をお引き受けいただいた佐藤先生、参加者の皆様、ならびに関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。それにもかかわらず、多くの方に参加いただき、充実した時間を過ごしていただいたことは、幹事としてもうれしい限りです。ご参加いただき、ありがとうございました。

会場の都合上、講演会終了後に懇親会 (お茶会)を開催することができませんでした。「参加者同士のコミュニケーションも取りたい」という声もいただいておりますので、次回、3月14日(土)の“講演会 in 石川”では、懇親会 (お茶会) を開催します。皆様、ぜひご参加ください。

(北陸支部会:松井三枝・伏島あゆみ)

【中国・四国】中国・四国支部会イベント開催報告:中国・四国心理学会第75回大会・日本心理学会認定心理士の会共催公開講演会

2019年10月19日(土)、香川大学教育学部において中国四国心理学会との共催で公開講演会を行いました。『ロボット化する子どもたち―「学び」の認知科学―』(大修館書店)、『AIに負けない「教育」』(大修館書店)などのご著書がおありの渡部信一先生(東北大学大学院教育学研究科)を講師にお迎えして、「AIと人間の『学び』-これまでの 20 年、これからの 10 年―」のテーマでご講演いただきました。新たなステージに至ったAI研究の成果をふまえ、これからの時代にAIに負けない能力とはどのような能力なのか、また、そのような能力を身につけるための「教育」はどのようにあるべきなのか、大変興味深いお話を聴くことができました。AI開発と教育の課題を俯瞰することができ、改めて人間の知のあり方や学びについて考える貴重な機会となりました。

(中国・四国支部会:宮谷真人・森岡陽介・山崎理央、前幹事:松尾浩一郎)

【九州・沖縄】九州・沖縄支部会イベント開催報告:日本心理学会認定心理士の会 公開シンポジウム

日本心理学会認定心理士の会 公開シンポジウムシンポジウムの様子
シンポジウムの様子

2019年8月10日の13時半から17時まで、博多駅JRシティ会議室において、公開シンポジウム「才能とは何か〜科学が明かすパフォーマンスの秘密」が開かれました。会場と開催時期は昨年のシンポジウムと同じです。開催の挨拶は、企画を担当した九州大学の山口裕幸先生でした。司会進行は光藤が担当しました。参加者は105名、うち認定心理士の方の参加は65名と、昨年を上回る人数でした。話題提供の先生方は、国内外の第一線で活躍する動物生態学、運動生理学、社会心理学をご専門とする3名の先生でした。概略とまとめは以下の通りです。

九州大学の平松千尋先生からは、生物学の視覚についての基礎的な知見を分かりやすく紹介しながら、基礎的な実験心理学とも深い繋がりがある考え方を幅広く解説頂きました。人にも存在する、2色型色覚についての最新の知見は興味深く、役に立つものであったと複数の聴衆の方から感想を頂きました。

九州大学の増本賢治先生には、運動生理学の知見をもとに、ランニングやスイミング時の心地よいペースが何に起因するかについて、熱のこもった解説を頂きました。筋肉の負荷、呼吸についての測定と分析は高度で、これらの貴重なデータの紹介は大変勉強になるものでした。

最後に同じく九州大学の池田浩先生には、リーダーシップについての古典的な社会心理学的研究の知見を踏まえて、性格特性などと結びつけたより大規模なデータに基づく研究をご紹介頂きました。本格的な社会心理学研究を身近な人間関係に結びつけるトークは、お越しの皆様にも好評でした。

3名の先生からの話題提供の後、会場にお越しの皆様を交えて、質疑応答を行いました。遠慮なく疑問点やコメントを多くの方から数多く頂き、白熱した時間となりました。今回のシンポジウム開催にあたっては、前回と同様認定心理士の会の方から事前にボランティアを募り、4名の方に受付業務をお引き受け頂き、スムーズに会を進めることができました。入念な準備のうえ話題提供を頂いた先生方、およびご参加頂いた皆様に厚くお礼を申し上げます。

(九州・沖縄支部会:光藤 宏行)

インターネット会議システムを使ったオンラインでの講義と交流会を、2019年8月3日、10月26日そして12月7日に開催しました。

第9回 テーマ:「他人の立場に立って考えることの脳科学」
講師:小川健二先生(北海道大学、認定心理士の会運営委員)

小川健二先生
小川健二先生

参加者は28名でした。最初に小川先生から、心の理論(人間が他者の心を推測する能力)と「3つ山問題」(ピアジェ)と視点取得(他者の視点を取得する)の発達について、そして認知課題の心的回転(物を回転させる)と視点取得についてお話いただきました。

つぎに、小川先生が現在取り組んでいらっしゃる研究について、話していただきました。「視点取得と心の理論は、脳内基盤を共有するのか? →2つの課題を行っている脳活動を、fMRI(機能的核磁気共鳴画像機器)で計測する」。測定のデータから、視点取得課題と心の理論課題においての脳活動は、全体では非常に近い場所で担われているが、細かい部分で異なることが明らかになってきている。

-参加された方のコメントです。「発達の問題を抱える子供を見ている現場では、感覚的、感情で対応してしまいがちだが、脳科学など、科学的な研究結果をもとに開発された検査を使うことで、その子の特性を知ることができる、それによって子供はよりよく生きれるのではないかと思う。今回は視点取得と心の理論について学べたので、参加してよかったです。」

第10回 テーマ:「人とかかわる仕事の感情的側面」
講師:松尾浩一郎先生(福山市立大学)

池田と松尾浩一郎先生
池田と松尾浩一郎先生

参加者は33名でした。まず松尾先生に感情労働(人間を相手にするために高度な感情コントロールを必要とする労働のあり方)について、お話いただきました。感情労働の全体像、感情管理の方法(表層演技と深層演技)と感情的不協和が身体に与える影響について。感情労働の肯定的側面について、アランの幸福論(幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ。)。

その後グループに分かれて2点について参加者同士で話し合いをしました。「感情労働のマイナスの影響を最小限にするにはどうしたらいいか」 「感情労働をポジティブなものにするためには何が必要か」。比較的身近なテーマだったので、活発な意見交換が行われました。

-参加された方のコメントです。「初めて参加させていただきました。非常に現代的で斬新な企画だなと思い、好奇心から参加しました。オンラインに入ってから驚きの連続でしたが、認定心理士の会の運営の方々の気さくで温かい雰囲気がとても安心できました。自宅から(携帯だとどこからでも)インターネットを介して心理学を学ぶことが出来たり、認定心理士の方々とディスカッションできる事が、とても画期的な体験でした。松尾先生や参加者さんから多くの知識を得ることができて、刺激をいただき大変有意義な時間を過ごさせていただきました。有難うございました。」

後日開催されたフォローアップ交流会(オンライン)では、6名で、松尾浩一郎先生によって講義された「感情労働」についての復習、個々の感情労働体験、それに纏わるエピソード等の情報交換を行いました。

第11回 テーマ:「コミュニケーション力について考える」
講師:小川一美先生(愛知淑徳大学、認定心理士の会運営委員)

参加者は15名でした。今回はまずグループに分かれて「同じ図形が描けるかな?ゲーム」(説明役が持っている図形を口頭の説明のみで、聞き役がどれだけ再現できるか)を行いました。終了後、皆様が笑顔でメインルームに戻ってこられたのが、とても印象的でした。その後、うまく伝えるためにどのような工夫が必要か、コミュニケーションの観点からグループで話し合いをしていただきました。

その後、小川一美先生からコミュニケーションとコミュニケーション力について、お話をしていただきました。コミュニケーション力は話し手のスキルと思われがちだが、受け手、聴く側のスキルによってもコミュニケーションの質は変化していくものである。さらに、小川先生の研究テーマの「コミュニケーション力尺度の構成」や「円滑な対人コミュニケーションを行うために必要な要素」についても少しお話いただきました。

-参加された方のコメントです。参加された方のコメントです。「自分が伝えたいことが、相手にそのまま伝わっていない!ということがわかりました。その相違を埋めていくことがコミュニケーションであることもわかり、相手を理解しようと聴く姿勢を大切にしていこうと思いました。」

フォローアップ交流会には主催+参加者8名で共感能力と個人のWell-beingと社会のWell-beingの視点からのコミュケーション能力のバランスについて話し合いを行いました。

小川一美先生
小川一美先生

「Net de 交流!認定心理士」は90分の短い時間内で、参加者同士での話し合いの部分を大切にしています。そのため先生方のお話は、ご専門分野や研究の導入部と概要に留まっています。ご興味持たれた方は、先生の書籍・論文などでさらにその先の知識を求めて行かれる、そのきっかけとなればと存じます。

日本全国各地(いやいや世界各地)の方と、お顔を見ながら話ができる、ゲームができる、それはオンラインだからこそです。今年の【Net de 交流!認定心理士】も様々な心理学をご紹介してまいります。認定心理士の方にもご登場いただく予定です。また、認定心理士の会が開催する各地のシンポジウム、セミナーなどへオンラインで参加できるよう機会を増やしていきたいと考えています。

(オンライン支部会:池田琴世)

日本心理学会第83回大会<日本心理学会企画シンポジウム_シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

日本心理学会第83回大会において、認定心理士の会は、日本心理学会企画シンポジウムとして「Society 5.0を推進するシチズン・サイエンス―シチズン・サイコロジストによる社会課題解決を目指して―」というテーマのシンポジウムを開催しました。

現在、認定心理士の会では、市民の認定心理士有資格者をシチズン・サイエンスにちなんで“シチズン・サイコロジスト”と称し、その活動を奨励しています。シチズン・サイエンスとは「一般の人々が行う科学であり、職業的な科学者や研究機関と協調して行う活動」を指します。2018年の第82回大会では心理学の再現性の危機という“学術課題”へのシチズン・サイエンスの適用をテーマにシンポジウムを開催しましたが、今大会ではSociety 5.0 の推進を阻む“社会課題”へのシチズン・サイエンスの適用をテーマにシンポジウムを開催しました。話題提供者(※敬称略)と発表テーマは以下の通りです。

  • 積山 薫(京都大学)
    「健康長寿社会の構築とシチズン・サイコロジストへの期待」
  • 保田 真理(東北大学)
    「シチズン・サイエンティストとしての防災士活動―地区防災計画作成支援を例として―」
  • 鈴木 英梨(地底の森ミュージアム)
    「ポストキャリアのキャリアパス―博物館におけるシチズン・サイエンティスト活動―」
  • 中村 征樹(大阪大学)
    「シチズン・サイエンスの多様性と倫理」
  • 渡邊 伸行(金沢工業大学・認定心理士の会運営委員会副委員長)
    「認定心理士の会の新たな取り組み―社会連携セクション、シチズン・サイコロジスト奨励賞―」

また、シンポジウムの最後に阿部恒之(東北大学)より指定討論頂き、シチズン・サイコロジストである認定心理士の皆様の今後の活躍を奨励するコメントを頂きました。

シンポジウム終了後には事前申し込み制のサイエンスカフェも開催され、シンポジウムと合わせて、2019年の大会における認定心理士の会企画も盛会のうちに終了しました。

日本心理学会第83回大会<日本心理学会企画シンポジウム_今大会から初めて行われたオンライン配信
今大会から初めて行われたオンライン配信

(認定心理士の会運営委員会委員長:髙瀨堅吉)

2019年9月12日(木)、日本心理学会第83回大会2日目の13:40~15:40の時間帯に、「認定心理士の会第1回社会連携セクション」が開催されました。ポスター発表の会場の一画に、認定心理士の方々による18枚の発表ポスターが掲示されました。事前準備から開催当日の様子まで、やや主観を交えながら報告させていただきます。

社会連携セクションの概要を説明します。日本心理学会年次大会のポスター発表の場で、認定心理士の方々に日頃実践している取り組みなどを発表してもらい、認定心理士 (シチズン) と研究者 (アカデミア) の間で活発な議論をしてもらうことを意図しました。発表は個人でも、共著や団体名義でのエントリーも可としましたが、第1著者が認定心理士の有資格者であることを条件としました。第1回のテーマは「認定心理士として社会で実践していること」としました。第1著者の特典として、募集要項に記載されている条件を満たせば、大会参加費を3,000円に減額しました (通常の予約参加費は会員15,000円、非会員17,000円)。

すべてが初めての試み、果たして発表エントリーしてもらえるのか……と少々不安でした (少ない場合は自分もエントリーするつもりでした)。実際は、北は北海道から南は鹿児島まで、19件の方々にエントリーしていただきました。内容は職場、学校、地域社会、矯正施設などにおける取り組みや、これから実施する研究計画など、多岐にわたっていました。

提出していただいた発表要旨を、実行委員会で審査しました。その結果、8件が採択 (合格)、11件が要審議となりました。後者の方々については、問題点を改善してもらうことを条件に、採択としました。したがって、19件が全て採択となりました。但し1名は、後にご都合により大会に参加できなくなったため、発表も辞退されました。

大会の約1か月前に、ポスター事前審査を実施しました。認定心理士の方々の大部分は、ポスター発表未経験者でした。事前にポスターを提出していただき、審査委員がチェックして、アドバイスを差し上げる機会を設けました。ここでは合否の判定は無く、内容がわかりづらい部分を指摘したり、レイアウトやフォントサイズなど体裁に関する改善案を提示したりしました。審査結果のフィードバック後、幹事宛にポスターの修正版を送ってくれた方々には、さらにアドバイスをさせていただきました。

第1回社会連携セクション会場の様子_1
第1回社会連携セクション会場の様子

2019年9月12日、いよいよ発表当日。僕は朝から緊張していました。年次大会における新しい試み、参加者の方々も足を運んでくださるだろうか……。ネガティブなことばかり頭に浮かんでしまい、いろいろと不安でした。

会場の一番端の区画を、社会連携セクションの発表用に確保していただきました。開始時間前に、エントリーされた方々が続々と来場し、実行委員と協力しながらポスターを掲示していました。その光景に、恥ずかしながら目頭が熱くなってしまいました。1年以上かけて準備してきた、第1回社会連携セクションが、ようやく実現しました。

最初は発表者と実行委員、あるいは発表者間で議論していました。徐々に、他の参加者も社会連携セクションのエリアに流れてきて、足を止めて発表を聞いてくださいました。ある参加者 (大学教授) が、「こうやって一般の方々が発表するのは、とても良い試みだと思う。こんな会場の隅ではなく、もっと真ん中でやった方が良いのではないか」とおっしゃっていました。

僕自身も、時間の許す限り、発表を聞かせていただきました。「認定心理士として発表する場が欲しかった」、「ポスターを作成することで、自分の活動を見つめ直したり、考えをまとめることができた」、などなど、様々なポジティブな感想をいただきました。なかには、「来年は東京ですよね?来年も発表します!」とおっしゃる方々もいました。2時間はあっという間でした。20分後には次のセッションが始まるため、発表者の方々には速やかにポスターを剥がしていただき、余韻に浸る間もなく、第1回社会連携セクションは終了しました。今回は2名の主発表者の方々に、社会連携セクションで発表した感想などを寄稿していただいています。そちらもぜひご覧ください。

この日の夜に開催された第83回大会懇親会の冒頭、日本心理学会の坂上理事長のご挨拶がありました。「今回の大会では2つの新しい試みがあった。その一つが認定心理士による社会連携セクションであった。」という趣旨のことを仰っていただきました。認定心理士の皆さんが、日本心理学会の年次大会に新たな歴史を刻んだイベントとなりました。

社会連携セクション終了後に、主発表者の皆様にアンケートへのご協力を依頼しました。14名の方々にご回答いただきました。審査の流れや大会参加費の価格も含めて、概ねポジティブな回答をいただきました。社会連携セクションの抄録集を用意してほしい、という要望については、今後の検討課題とさせていただきます。

第1回社会連携セクション会場の様子_2
第1回社会連携セクション会場の様子

今年の9月に東洋大学で開催される日本心理学会第84回大会において、「第2回社会連携セクション」が開催される予定です。第2回も多くの方々にご参加いただけることを、心より願っております。また、第2回開催に当たり、ご意見やご要望などございましたら、認定心理士の会運営委員会にご連絡ください。

最後に、長くなりますが、謝辞を述べさせていただきます。まずは発表エントリーいただいた19件の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のエントリーによって、今回の企画が実現しました。当日、社会連携セクションを盛り上げていただいた参加者の皆様にも、御礼申し上げます。企画を承認してくださった日本心理学会常務理事会の皆様、年次大会の場を提供してくださった第83回大会準備委員会の皆様、様々なところで企画運営を支えていただいた学会事務局の皆様、ご支援ご協力を感謝申し上げます。認定心理士の会運営委員会の皆様には、ご多忙の中、発表審査、ポスター事前審査、当日の運営で、ご協力いただきました。多くの方々に支えられて、社会連携セクションは実現しました。ありがとうございました。

第1回社会連携セクション会場の様子_3
第1回社会連携セクション会場の様子

第1回社会連携セクション 発表タイトル

  • SCS01:放課後等デイサービスに於けるレスパイトケア (今枝敏彦)
  • SCS02:私の中での心理学の変遷―①自動車メーカ勤務エンジニアとして、②産業教育学会・学生会員として― (片山勝己)
  • SCS03:薬物依存症者の面接からの学び (鍋島まゆみ)
  • SCS04:畜産農場における伝染病対策を阻害する心理的要因の探索 (窪田健太郎)
  • SCS05:こころの通う『対話の会』の実践活動 (浅野良雄)
  • SCS06:アルコール依存症と心理教育 (住谷真由美)
  • SCS07:若年層労働者に対する産業・組織心理学の役割と効用 (三木政英・仲野舞)
  • SCS08:妊婦の胎児への愛着形成に及ぼす絵本の読み聞かせの検討―周産期からの虐待防止プログラムとして― (野村美佐子)
  • SCS09:スポーツ愛好者の倫理観についての研究試案 (中嶋克成)
  • SCS10:高次脳機能障害としての発達障害に対する心理的および福祉的支援の検討 (市瀬実里)
  • SCS11:公立中学校で看護師がまとめた認定心理士の知識を活かした情報の提供と授業への効果 (荻野貴美子)
  • SCS12:保育・子育てに活かす心理学 (奥村由美)
  • SCS13:がん患者におけるカウンセリング依頼時の抑うつ症状に関する検討 (金城総・川北慎一郎)
  • SCS14:電話での技術サポートに心理学は活用できるか (手島久光)
  • SCS15:私の仕事 (音亜木子)
  • SCS16:心理学を学び始めてからの視点の変化―共感的視点がストレスコーピングに繋がる― (田嶋幸代)
  • SCS17:「手書きの作業を通して未知の自分に出逢う」プロジェクト―自己分析がコミュニケーション促進に繋がる― (堀西若菜・関笑)
  • SCS18:認定心理士の会オンライン支部会の活動報告と今後の展望 (認定心理士の会オンライン支部会 [池田琴世・木村二葉・浅野良雄・石川裕美子・片山勝己])

(第1回社会連携セクション実行委員会幹事 渡邊伸行)

<発表者の声>「初めてのポスター発表で得た気づき」田嶋幸代さん

この度は、執筆する機会をいただきありがとうございます。

私は3年前の春に社会人大学の門を叩き、大学3年に編入し心理学を専攻しました。そして昨年春に大学卒業と同時に認定心理士の資格を取得しました。ですから4月に入ってから認定心理士の登録申請をしました。そして日本心理学会からの初のメールマガジンが届いたのが忘れもしない2019年5月12日でした。その号の最初の項目が、【認定心理士の会 第1回社会連携セクション 発表募集】でした。興味が湧き読み進めると、【エントリー期限:2019年5月17日】となっていました。あと5日、流石にこれは無理と正直諦めたのを覚えています。ところが、当時私はコンサルティングの学びもしていたのですが、その勉強会に来ていた女性がなんと、「社会連携セクションに応募する」と言うのです。大変驚きましたが、あまりにタイムリーだったので神様の思し召し!と単純な私は勉強会あとの打ち上げに行くのをやめて直ぐに取り組み、ギリギリでエントリー、採用と連絡が来たときの嬉しかったこと。A0サイズのポスター印刷が来たのが、発表の前々日でした。当日朝大阪へ向かい会場に着いたときからもうワクワクしどうしでした。発表は、楽しい愉しいあっという間の時間でした。

前置きが長くなりましたが、私の発表内容についても少し触れさせてください。「心理学を学び始めてからの視点の変化」と題して、みなさんご存知のC.ロジャーズの「共感的理解」から、「共感」と「同感」の違いについて、自身のケースを元に考察しました。まず「同感」と「共感」の言葉の定義を述べ、次に私が心理学を学ぶ以前のコミュニケーションを同感的であったとし、心理学を学んでからのコミュニケーションを共感的になったとし、その変化を検証しました。ラストの考察なのですが、ここまで共感についてアレやコレや考え勉強してきたのですが、考えたからこそ強く思った疑問があったのです。

“価値は比べると下がる”ということ、比べなければ下がらず自己肯定、自己効力感が維持できるのではないか。比べることにより、自分の世界にノイズが生まれる。“人と比べない”これこそがストレスコーピングに繋がるのではないか? しかしその一方で、人と比べるからこそ自分の現在の位置(レベル)が分かり向上心も湧くのではないか。と相反する考えが浮かんだことです。

この考えや疑問こそ、ポスター発表のために勉強した最も大きな気づきであり、今後の課題も見つかり大変有意義な時間を過ごしたと思っています。

最後になりますが、ポスター発表をしたからこそ得ることが出来た貴重な気づきと体験。来年も機会があれば是非エントリーしたいですし、今回エントリーされなかった方やこれから認定心理士を目指す方にも是非お勧めしたいです。貴重な場を提供してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

<発表者の声>「第1回社会連携セクションに参加しての感想」堀西若菜さん

私は手書きを特色とする仕事をしています。

「手書き」が人間にいい影響を与えてくれるかどうか確かめて、どこかで発表なんて出来たらいいだろうなぁと思っていました。しかし学生の頃、理系方面の学会で落ちこぼれ発表をさせてもらうこともあった経験からすると、学会の場に「素人が登場する」ということは想像ができませんでした。だから認定心理士の資格は頂いたものの、研究の仕事に就いているわけでもない私が、発表に縁があることは無いだろう。そう思っていました。

標題「社会連携セクション」のメールを見かけたのはそんな頃でした。

その瞬間の私は、体に衝撃が走って瞳の中心が白くなった、昔の少女漫画のあのシーンそのものだったと思います。勉強を始めて日が浅い私でも、発表できるということか! テーマは「認定心理士として社会で実践していること」という人間的なもの。学会の懐の深さを想いました。費用も配慮されており、参加は一瞬で決めていました。

発表にこぎ着けるまでの地道な苦労は、低いレベルなりにありました。アンケート結果に統計的検定の結果を付すことは理想でしたが、結局まとめるだけで時間切れでした。「こんなんじゃダメだよ〜」、「こんなのも知らないの〜」と言った対応も覚悟していましたが、よく出来た審査委員の方々が優しく温かく対応してくださいました。

そして迎えたポスター発表当日、大阪は快晴。 憧れのA0用紙印刷も断念し、A3用紙9枚貼り合わせでヨロヨロ登場した私を、スタッフの皆さんが快く手伝ってくださいました。発表受け応えを経験することができ、私にとってこれ以上の勉強はありませんでした。その中で、学生さんとのやりとりもありました。

私「(統計的)検定までいけなくてね・・・」

学生さん「検定は出した方がいいっすよ」

私「あ、やっぱり?」

若い方は自分が色々言われる立場だから、相手にもハッキリ言えるのでしょう。オトナの方たちが遠慮してくれていることにも思いが及びました。そんなお陰もあり、今、のろのろと統計的検定の勉強もしております。

かくして、素人の私の発表は終了しました。「認定心理士として、わずかでも何らかの役に立ったら嬉しい」という想いは一貫してありました。それは私の学生の時分には無かったことです。二十年余、年を食っただけのことはあるのかもしれません。そんなことにも気付く機会をくださった認定心理士の会 社会連携セクションの皆様方には、本当に感謝いたします。ありがとうございました。

シチズン・サイエンスとは、一般の方が行う研究活動のことです。シチズン・サイエンスは世界的に広がりを見せており、研究を職業とする科学者や公的な研究機関と協調して行われることもあります。日本心理学会は、認定心理士の皆様と研究を行い、これからの心理学を共に創り上げることを目的に、シチズン・サイエンス プロジェクトを始めました。詳細はホームページをご覧ください(https://psych.or.jp/authorization/citizen/)。

認定心理士の皆様の協力により得られた結果は、日本心理学会が解析し、論文発表、学会発表を通じて公表します。ぜひ、皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。

(認定心理士の会運営委員会委員長:髙瀨堅吉)

令和も2年目になりました。皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。本ニューズレターをご覧いただくとおわかりいただける通り、認定心理士の会も各種イベントが随分と充実して参りました。昨年は初めての社会連携セクションが日本心理学会の大会時に開催され、本ニューズレターには発表者の方の感想を掲載させていただきました。本年も開催予定ですので、是非、多くの会員の方からのお申し込みをお待ちしております。

(認定心理士の会運営委員:小川一美)

  • 認定心理士の会運営委員会〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13田村ビル内公益社団法人日本心理学会事務局jpa-ninteinokai@psych.or.jp

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