大会における若手の会の活動報告

福岡県久留米市で開催された第81回大会は，大会における若手の会企画が始まってから，4回目の大会になります。今回は学部生の参加費が無料だったこともあってでしょうか，今までで一番盛り上がった企画だったように思います。

1日目。18名の若手がワンショット発表を行い，大会における自身の演題を１分間で魅力的に宣伝しました。笑いが起こる発表あり，戦略がしっかりと練られている発表あり，とさまざまな理由で記憶に残る発表が多くありました。また，プレゼンバトルでは，6名の学部生が自身の興味のあるトピックや研究計画を5分間でプレゼンし，そのスキルを競い合いました。プレゼンの完成度の高さや学部生の皆さんの堂々とした発表ぶりに大変感動しました。

2日目，大学院の選び方をテーマに行ったシンポジウムでは，院生2名とポスドク1名をシンポジストとして迎え，指定討論者2名と共に，大学院進学の際に考えるポイントをお話しいただきました。さらに，その後の1時間半を使い，フロアを学部生と院生，応用と基礎を軸に4グループに分け，各グループに付いた若手の先輩をファシリテーターとして進路相談会を行いました。海外から参加してくれた若手もいて，普段は日本の外に目が向くことが少ない人たちにとっても貴重な機会となりました。

今回の大会では若手のための旅費支援を初めて行いました。大会参加への熱意や金銭支援の必要性，今後の展望や心理学界への貢献可能性により審査した結果，4名の方が決定されました。大変多くの若手の皆さんから想い溢れる応募を頂き，今後の心理学を担っていく次世代の層の厚さに感銘を受けたと同時に，そういった若手たちが最先端の動向に触れ，交流できる機会を作ることの大切さも感じました。

若手のための若手の会であり続けられるよう，これからも皆さんと共に歩んでいきます！

（若手の会代表幹事　鈴木華子）