学びの主体は「あなた」です！

先日，ある懇親会での雑談で，「科学の発展とともに，心理学も日々進化してきている」という話題になりました。たとえば，私が大学時代に学んだ教育学や心理学の講義では，「オオカミに育てられた少女」の話はよく出てきましたし，そのような話が小学校の教科書にも掲載されたり，公立学校の教員採用試験の問題に出題されたりもしました。しかし，時代が変わった今ではその話は真実ではないと判明しましたので，取り上げられなくなっています。

前号で，私は，認定心理士の会では，「最新の『心理学』について主体的に学べるように，わくわくするイベント等を企画し，学びの場を提供します」と書きました。

心理学と一言で言っても，さまざまな分野の心理学があり，また，時代とともに，日々，心理学も進歩しています。そのような中，認定心理士の皆様には，ぜひ，さまざまな分野の最先端の心理学について学んでもらいたい，いや，私自身も皆様とともに学びたいと考え，今の役職を拝命したからには，皆様にそのような学びの場を可能な限り提供させていただきたいと思っています。

学びは自らが主体的に行うものであり，いわば学びの主体は「あなた」です。認定心理士の会の皆様が主体的に学ぶためにも，その方法や内容，企画までも含めてたくさんのアイディアを私たちに提言していただき，今後のイベントの企画や運営にも積極的にご協力いただけることを期待しています。

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（認定心理士の会運営委員会委員・国立特別支援教育総合研究所総括研究員　大崎博史）