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若手の会から

「異分野間共同研究」の研究

日本心理学会若手の会は,「若手会員相互の交流促進」とともに,「幅広い分野の研究・教育・応用の融合,社会貢献」をミッションとして掲げています。この一環として,異分野恊働をテーマとした合宿形式の研究会である,「異分野間恊働懇話会」を毎年開催しております。会全体として様々な領域の心理学者が集まることを想定しています。自分の専門外の研究領域に触れた時,思いがけず自身の研究につながる気づきを得ることは珍しくありません。参加していただける皆さんにもそのような経験をしていただけることを願っております。第5回目となる今年度の開催は,感染症拡大の危険性をふまえ,やむを得ず中止となってしまいましたが,次年度の開催時には多くの皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

ところで,このような会を運営しておきながら最近知ったのですが,「異分野間共同研究」をいかに促進するか,についての研究が実は精力的に行われているようです。たとえば,研究成果データベースにおけるテキストの類似性に基づいて異分野の共同研究者を推薦する方法(!)の研究(荒木他,2016)など,面白そうなトピックもたくさんあります。この研究領域も私にとってはまた「異分野」で,まだまだ研究動向を追いきれていませんが,異分野間恊働における課題への理解をさらに深め,それを打破する工夫を盛り込んだ運営ができるといいなと思っています。

(若手の会幹事 前田駿太)

文献

  • 荒木将貴・桂井麻里衣・大向一輝・武田英明 (2016). 研究成果データベースを用いた異分野の共同研究者の推薦. 第8回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2016), E1-3.

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