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若手の会から
ママPh.D.のたまごのその後(経過報告)
「私は現在,博士後期課程に在籍する学生であると同時に,2歳と4歳になる娘たちの母親でもあります。」という書き出しで初めてこのコーナーを執筆したのは本誌100号。早くも2年半が経ちました。私は学位を取得し,娘たちは4歳と6歳になりました。ライフステージや対応すべき課題は変化していきますが,依然として目の回るような日々を送っています。
ところで,私は若手の会で広報担当を務めています。現在,広報担当の間で広報の在り方についていま一度協議しようという動きがあり,その中で「若手研究者の一日などを何らかのメディアで紹介したら面白いだろうか?」といったアイデアも挙がっています。個人的にはとても楽しげに感じ,「あの人の意外なルーティーン」「みんなのおすすめ研究ハック」などなど,勝手なイメージが頭の中を駆け巡ってしまいました(全てのアイデアは現在協議段階にあり,実現については未定です)。今私が自身の活動を紹介する立場になったら,発表物のタイトルはさしずめ「研究者の就職活動:30代前半ママ研究者の場合」といったところでしょうか。そこには四苦八苦し,結局は解決の兆しが見えない様子があるかもしれません。
けれども,私は若手研究者の皆さんとのコミュニケーションを強化・促進することで,私の苦い思いまでもが誰かを孤独から救い,勇気づけることがあるなら,これほどうれしいことはないと思っています。皆さんにおいても,若手の会にしてほしいことやご意見などがありましたら,お気軽にご連絡をいただければと思います!
最後に,2年半前のこのコーナーの締めを引用して締めの言葉としたいと思います─「不安に襲われ,挫けそうになることもありますが,明日は明日の風が吹く。そう自分に言い聞かせながら,今も机に向かっています。」
(若手の会幹事 瀧川 諒子)
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