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The Japanese Psychological Association News Letter

vol.07

リアルタイムやオンデマンドによるオンラインのイベントは、支部会主催ではなく認定心理士の会主催となります。ご所属の支部会にかかわらず、ぜひ、多くのイベントにご参加ください。

    • 2022年11月5日(土)
    • 北海道大学 高等教育推進機構(札幌市北区北17条西8丁目)
      (北海道心理学会・東北心理学会第13回合同大会の企画として実施します)
    • 横光健吾先生(人間環境大学総合心理学部)
    • 日本心理学会HPで近日中にご案内予定です。
      https://psych.or.jp/authorization/ninteinokaievent/

    ゲーム、ギャンブル、お酒、タバコなどは、人々が日常の生活の中で、ストレスを発散させたり、刺激を求めたり、または休憩中や暇なときにその時間を埋めるために利用しているものです。ゲーム、ギャンブル、お酒、タバコなどは、その利用が過度に、抑制できずに、マイナスな結果があるにもかかわらず繰り返されると、治療や支援が必要になる「依存症」と呼ばれます。本講演では、なぜそのような対象に人々がハマってしまうのか、そしてハマらないためにどのように付き合っていくとよいかについて、横光先生にこれまでの知見を紹介していただきます。

    (北海道支部会:河原純一郎、東北支部会:前田駿太)

  • 九州・沖縄支部会では、「紛争の心理学―戦争や暴力はなぜ起きるのか?私たちはどのように対処すればよいのか?―」というテーマのもと、公開シンポジウムを開催します。会場はZoomオンライン上で、開催日時は2022年8月27日(土) 13:00〜16:00となります。

    本シンポジウムでは、集団同士の対立や暴力にはどのような「こころのはたらき」が関わっているのか、そして、どのような策を講じればよいのかについて、主に社会心理学の視点から考察します。最初に、高知工科大学の三船恒裕先生より、「“戦争本能論”に反論する」というタイトルで話題提供をいただきます。次に大阪大学の釘原直樹先生より、「紛争とスケープゴーティング現象」というタイトルでお話しいただきます。最後に、福岡大学の縄田健悟先生より、「暴力と紛争の“集団心理”」について話題提供をいただきます。各先生のご講演の概要については、https://psych.or.jp/authorization/20220827_kyuoki/をご覧ください。

    参加ご希望の方は、申込専用サイト(https://www.kokuchpro.com/event/nokai20220827/) からお申し込みください。皆様のご参加をお待ちしております。

    (九州・沖縄支部会:宮島健)

    • 三浦麻子先生(大阪大学大学院 人間科学研究科 教授)
    • 2022年9月23日(金・祝)13:00-14:30/開場時間12:50
    • Zoomオンライン会場
    • 2022年9月15日(木)
    • 日本心理学会ホームページでご案内しています。
      https://psych.or.jp/authorization/20220923_online/
    • 本講演会は、講師の三浦麻子先生が『心理学ワールド』第95号 ( https://psych.or.jp/publication/world095/pw26)に「認定心理士の方々には『心理学知の伝道者』となっていただきたい」と書いてくださったことを解題、具体例を挙げながら、何を手がかりに「伝道すべき知」を選び取れば良いのかなどを皆さまと一緒に考えます。より理解を深めたい方は、類似した趣旨のシンポジウム「変化する心理学」(三浦麻子先生もご登壇されます)が日本心理学会第86回大会で開催されますので(オンデマンド)、あらかじめご覧いただくことをおすすめいたします。詳細・申込方法を案内しているWEBサイトに三浦麻子先生からのメッセージも掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。オンライン開催ですので、全国、海外にも広がる多くの認定心理士の皆さまとご一緒できることを心より楽しみにしております。

    (オンライン支部会:竹中あかり)

【東北支部会企画】認定心理士の会 公開セミナー(オンライン開催)「災害とこころの健康」

2022年2月27日(日)13:00より、東北支部会公開セミナーを、Zoomウェビナーによるオンライン開催で実施しました。当日は247名(うち認定心理士232名)の方々にご参加いただきました。

今回のセミナーのテーマは「災害とこころの健康」で、このトピックをご専門とする臼倉瞳先生(東北大学)、新川広樹先生(弘前大学)、大村哲夫先生(東北大学)の3名の先生によるシンポジウム形式で開催いたしました(ご所属はいずれも開催時のものです)。

臼倉先生からは、「災害がこころの健康に及ぼす影響とその回復」という題目で、東日本大震災の被災地域住民やコロナ禍における保健所職員が抱えるメンタルヘルスの問題についてデータをお示しいただくとともに、災害時のメンタルヘルスの問題への対処としてのセルフケアの重要性についてお話しいただきました。新川先生からは、「特別な教育的ニーズを有する子どもの震災ストレスとその対応」という題目で、高等支援学校に通う生徒の震災に対するストレス反応や、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言解除後のストレス反応の時間的推移についてのデータをお示しいただき、ストレスマネジメントの方法としてのメディア曝露の低減や、行動レパートリーの拡充などの方法をご紹介いただきました。大村先生からは、「子どもの慰霊と卒業証書:民間信仰と深層心理」という題目で、震災で亡くなった児童生徒に卒業証書が授与される事例についての研究をご紹介いただき、その背景に存在する心理的な機序や民間信仰との関連についてお話しいただきました。

対面でのセミナー開催が難しい状態が続いており、本セミナーもオンラインでの企画でしたが、全国からのご参加をいただけたのは大きなメリットであったと考えております。東北からのご参加はもちろん、関東や関西、九州や沖縄からも多くのみなさまのご参加をいただきました。災害がメンタルヘルスに及ぼす影響というトピックへの関心の強さを感じております。講演に続いての質問コーナーではチャットも併用しつつ、活発な質疑が繰り広げられ、充実した120分でした。ご登壇いただいた先生方、参加者のみなさまに今一度お礼申し上げます。

(東北支部会:前田駿太)

【関東支部会/オンライン支部会合同企画】認定心理士の会 オンラインイベント&フォローアップカフェ「マインドフルネス―効果メカニズムとその射程」

マインドフルネス瞑想の様子(伊藤義徳先生)
  • 伊藤義徳先生(人間環境大学総合心理学部教授)
  • 2022年5月21日(土)13:00-15:00/15:30-16:30
  • 関東支部会・オンライン支部会

参加者はスタッフ関係者含む170名で盛況でした(フォローアップカフェ参加者:19名(スタッフ5名含む))。3年に渡る新型コロナウイルス感染症による世界的パンデミックを始め、地震災害、さらにはロシアによるウクライナ侵攻等、「まさか」の連続を目の当たりにしている私たち――。人生100年時代と言われる時代社会を生きてゆくために、今多くの人々の「マインドフルネス」に対する関心度の高さが、参加者数からも感じられました。

伊藤先生の講義ではマインドフルネスがどのような分野で有効な効果を得られているか、その効果とメカニズム、その射程についてお話いただきました。ビジネス界では「世界一幸福な企業」と言われるGoogle社が社員の幸福感の向上のために2008年に導入し注目を集め、米国大手企業100社のうち60社以上で導入されたことや、また、肥満・摂食の問題、少年院/刑務所での再犯防止、いじめ予防教育、ターミナルケア、自殺予防等々、現代社会が引き起こす様々な問題の解決に貢献していることが紹介され、既にここまで時代や社会に浸透しているということにおいてさらに興味深く、参加された皆さんが現在持たれているお仕事の現場や、実体験を想像しながら自分事として引き寄せてゆかれる様子でした。

特徴的だったのは、講義の中で、実際に「マインドフルネス瞑想」を全員で体験する時間が設けられたことでした。ゆったりと穏やかな伊藤先生の声の響きとともに、今ここでの経験をあるがままに再確認してゆく中で、自らの感情や認知への“気づき”の感覚と、自分を客観視できる視点をもつ貴重な体験ができました。ブレイクアウトセッションでディスカッションした後の質問及び意見交換の場では「教育の現場での指導に取り入れたい」「森田療法や他の心理療法との違いは?」といった声が多数上がり、参加された皆さんが前のめりで心の筋トレであるマインドフルネスを積極的に取り入れてみたいと活発に意見交換がなされ大変満足度の高い講義となりました。

また、終了後のフォローアップカフェにも伊藤先生がご同席下さり、参加者からの質問やお声を丁寧にフィードバックして下さり、「理解が深まりました」「これからマインドフルネスを日常に取り入れます」といった前向きなお声とともに、次回の企画を大きく期待されつつ、あっという間に結びの時間を迎えました。

(オンライン支部会:目片晃子)

【北陸支部会企画】認定心理士の会 公開講演会(オンライン開催)「自己肯定感の発達的変化―家庭での関わりの視点から―」

2022年3月13日(日)に、公開講演会「自己肯定感の発達的変化―家庭での関わりの視点から―」をオンラインで開催しました。531名(うち認定心理士341名)と、北陸支部開催の講演会としては、過去最多の参加者数!!多くの皆さまにご参加いただき、ありがとうございました。

講演者は竹村明子先生(仁愛大学)で、子どもたちの自己肯定感を育てるための親の関わりについて、その発達段階の違いに着目した内容をお話しいただきました。多様な子ども達に対して、親として、あるいは心理支援を行なう者として関わる際のヒントを得た方も多かったのではないでしょうか。自分自身の自己肯定感に関しても、改めて振り返る機会となった方もいらっしゃるようでした。

講演内容は、専門的な用語の説明も多く、「自己肯定感」というテーマに関しての事前知識が無くても問題なく学ぶことのできる内容であったと思います。60分の講話時間中、途中でZoomから退出する方はほとんど居ませんでした。

質疑応答時には、Zoomのチャット欄に 50以上もの質問・感想がありました(こちらも過去最多でビックリ!)。司会の森本文人先生(仁愛大学)には、いただいた質問をいくつかの内容に集約して取りまとめていただき、竹村先生には丁寧にお答えいただきました。個別の質問をくださった全員の方に対し、お一人お一人に個別にお答えする十分な時間を取れず、申し訳ございませんでした。実施後のアンケートも400名以上の方にお答えいただきました。こちらもありがとうございました。参加者のほぼ全ての方にご満足いただけたようでした。今回は、講演会のテーマや講話内容、講師先生のお人柄、開催時間など、より多くの方が参加しやすかったように思います。いただいた貴重なご意見は、今年度の講演会運営の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

(北陸支部会:伏島あゆみ)

【中国・四国支部会企画】認定心理士の会 公開セミナー(オンライン開催)「ワーキングメモリを活かした学習支援」

 
セミナーの様子(湯澤正道先生)

2022年3月26日(土)13:30より、中国・四国支部会企画による公開セミナーを、Zoomミーティングによるオンライン開催で実施しました。今回のセミナーのテーマは「ワーキングメモリを活かした学習支援」。広島大学大学院人間社会科学研究科教授の湯澤正通先生より講演をいただきました。認定心理士269名を含む420名と、非常に多くの方々にご参加いただきました。

講演は、ワーキングメモリの特徴についての解説、ワーキングメモリのモデルとアセスメントについてのレクチャー、それからワーキングメモリ理論に基づいた、発達障害や学習に遅れを抱える子どもへの学習支援についてのお話という流れで進めていただきました。

ワーキングメモリは、短い時間に情報を記憶し処理する能力であり、長期記憶への情報の入口でもあります。いわば「脳の黒板」であるワーキングメモリの容量には個人差があり、それが小さいと、黒板が小さければ一度に多くのことを書けないように、子どもにとっては学校での学習で集中力の不足や課題遂行の困難など、さまざまな影響が出てくることになります。

個々の子どものワーキングメモリの働きは、短期記憶の複数の側面から測定することが可能で、アセスメントのツールとして湯澤先生が開発されたHUCRoW(フクロウ)の紹介もありました。これを用いることによって、子どものワーキングメモリの特徴を把握し、学習上の困難の原因を推測したり、その子に合った適切な支援の計画を進めたりすることができます。

ワーキングメモリ理論に基づいた学習支援のポイントとして、次の4つが挙げられました。まずは、(1) 情報の整理。個々の情報の関連をわかりやすく示したり、同じ情報を視覚的・聴覚的なものに同時に符号化して示したりします。次に、(2)情報の最適化。複雑な課題を細かいステップに分けて提示したり、それらを適宜まとめたり、課題にかかる時間を調整したりします。さらに、(3) 記憶のサポート。記憶方略や長期記憶、補助教材といったものを活用します。そして、(4) 注意のコントロール。課題の目的や学ぶべき事柄に注意を選択的に向けやすくし、学習の理解度や進度を子どもが自己制御できるよう促します。このようにして、子どもの得意な面をとらえてそれを活かしながら、不得意な面を補う工夫をサポートしていくのです。

こうしたお話をもとに、後半の質問コーナーでは参加者の方々から熱心な質問を多数いただき、湯澤先生には一つひとつ丁寧にライブで答えていただきました。参加者の方々からは「理解が深まった」「今後の子どもとの関わりに活かしていきたい」といった、学びの意欲と喜びにあふれるご感想をいただき、たいへん好評でした。講師の湯澤先生とご参加いただいたみなさまに、改めて感謝申し上げます。

(中国・四国支部会:山崎理央)

【オンライン支部会企画】認定心理士の会 オンライン・イベント&フォローアップカフェ 第18回「Net de 交流! 認定心理士」

講演中の様子(古新舜先生)
  • 「映画製作におけるストーリーを通じた関係性のあり方と共創社会の実現にむけて」
  • 古新舜先生(北陸先端科学課程先端科学技術研究科在籍・デジタルハリウッド大学 非常勤講師・コスモボックス株式会社代表取締役・映画監督・ストーリーエバンジェリスト)
  • 2022年2月19日(土)14:30-16:30/17:00-18:00
  • オンライン支部会

参加者は海外からの参加者を含め116名でした(スタッフ8名含む)。

映画監督が自身の作品を通して心理学の視点からご講演いただけるという、その意外性から多くの皆様の興味関心が寄せられ、多数の事前申し込みがありました。

古新監督より、本日の目的を「コロナ禍/VUCA時代における不確実性の高い社会において共創社会(=Well-being)が求められている背景と、ストーリーが果たす役割と価値をお持ち帰り頂く」とご紹介下さり、具体的には3つのテーマを柱としてお話が進められました。

一つ目は、映画『ノー・ヴォイス』より、人と動物との関係性について。殺処分される動物(主に犬猫)をテーマに命の大切さを訴えるドラマ&ドキュメンタリー映画。東日本大震災のボランティア活動を含む4年越しの取材を通して「声なき声を届けたい」「物語を動かそう! それは、一人一人の課題を乗り越えてゆく知恵や知識や勇気を教えてくれるものだから」と呼びかけられ「この仕事がなくなることが夢」と、殺処分に携わる方の言葉に、一人ひとりが“いのち”について深く考えさせられる時となりました。

二つ目に、映画『あまのがわ』より、人と社会との関係性について。4歳で交通事故にあい脊髄損傷で20年以上寝たきりの一人の青年の実話を元に映画化された作品。25歳の時、青年はFacebookを通してロボットコミュニケーター&サイエンティストの存在を知り、自らコンタクトを取るところから始まってゆく。そこから3年間、「分身ロボットOri Hime(おりひめ)」を使って、世界中の仲間と意思疎通を図り交流を広め、生きることの意味や本質について、魂が揺さぶられるようなメッセージを私たちに残してくれ、参加者一人一人の心に響き感動を与えることとなりました。

最後に、ストーリーと共創社会/Well-beingというテーマ。現在在籍中の大学での経験を含め心理学の視点から論理的に展開。「認知スキル+社会情動的スキル」=「現代を生きる力」であり、社会の枠組みにとらわれず感謝や自分自身を俯瞰する人間性を包括した「自己超越マインド」が現代には必要であることを、「花火」(輝かない部分は不可欠なもの)「ももたろう」「鬼滅の刃」(人間は誰でも鬼になりうる)という具体的ストーリーを題材にお話しされました。

「私たち一人ひとりは人生というたった一つの物語の主人公である」。苦しさがあるからこそ人や周りに感謝できるということを私は映画を通して伝えたい――。力強いメッセージが心にささり、古新監督の人生そのものが映画というストーリーと共創していること、そしてその場に参加した一人ひとりが「生きること」について深く自問自答してゆくことへと運ばれた素晴らしいご講演をいただきました。

(オンライン支部会:目片晃子)

  • 変化する心理学
  • 認定心理士の会運営委員会
  • 三浦麻子(大阪大学)、サトウタツヤ(立命館大学)、山田祐樹(九州大学)
  • 河原純一郎(北海道大学)
  • 渡邊伸行(金沢工業大学)

上記のテーマで、シンポジウムを実施します。オンデマンド形式で、一般公開します。日本心理学会第86回大会の開催期間中に、どなたでもご覧いただくことができます。

テーマ名の通り、本シンポジウムでは、心理学の知見や理論の「変化」を取り上げます。ここでの「変化」には2通りの意味があります。1つは、従来の知見や理論がアップデートされる「変化」です。近年、心理学における再現性問題や統計革命によって、従来の心理学研究法や統計的検定手法の見直しが図られています。そうした取り組みによって過去の研究の追試が行われ、その結果、先行研究の知見が否定されたり、改訂されています。一方で、新たな研究手法の導入や、計測技術の発展によって、知見がアップデートされる例も見られます。

もう1つは、心理学の知見や理論が、本来のそれとは違った形で広まっていく「変化」です。雑誌やSNSにおいて、主にビジネスの話題の中で心理学の用語が登場したり、心理学っぽい理論を見かけることがあります。その中には、教科書に載っているような用語でも異なる解釈がなされていたり、よくよく調べてみると理論的根拠に乏しいものも散見されます。そうした、元々心理学の理論だったものが本来の定義から変化してしまったり、心理学を装っただけで実際は心理学ではない用語などが多々見られます。

以上のことを踏まえ、本シンポジウムでは、心理学で学んできたことをどのようにアップデートしていくか、また心理学を装った理論の真贋をどの様に見極めるか、といったことを取り上げ、議論していきます。三浦先生、サトウ先生、山田先生には、本テーマに即した話題提供をしていただきます。その後、河原先生から議題を投げかけていただき、最後は全員で議論する予定です。認定心理士の皆さんや研究者が、心理学の正しい知識をどのように一般社会に向けて発信していくか、ということを考え、議論する場にしたいと考えています。認定心理士の皆様、ぜひ本シンポジウムをご覧いただき、ご意見をお寄せください。

(認定心理士の会運営委員会委員長:渡邊伸行)

社会連携セクションでは、「認定心理士として社会で実践していること」をテーマに、認定心理士が日常の生活や業務の中で、心理学を実践している事例や、心理学について考えている/行っている実践・研究内容などをご発表いただいております。第三回目の今回は、2022年9月10日(時間未定)に日本大学文理学部にて、ポスター発表を実施いたします(ただし、第86回大会対面開催が中止になった場合には、本企画もオンライン形式での開催)。

12名の認定心理士の方々に、以下の多様な内容をご発表いただく予定です。第86回大会に参加される予定の方、開催地のお近くの方、ご興味のある方は、社会連携セクションを見にいらしてください! よろしくお願いいたします。

【発表内容(予定)】

  • 1.北澤和美(相模原市社会福祉事業団)・中川亜矢子(相模原市社会福祉事業団):
    「認定心理士による心理アプローチ研修開催 ~幅広いライフステージに対応するために~」
  • 2.村松秀樹(聖徳大学大学院通信教育課程児童学研究科):
    「認定心理士の資格取得で学んだ知識がWRAPプログラムの実施に与える効果」
  • 3.稲葉陽子(世田谷区教育委員会事務局教育指導課):
    「中学校における学校包括支援員 その多様なあり方の1例として」
  • 4.館山朋子(無所属)・藤井美保(無所属):
    「余暇活動が高齢者のアイデンティティの確立に与える影響の検討
  • 5.横山祐介(一般社団法人神戸太陽の風):
    「認定心理士だからこそ実践したい専門職への接続」
  • 6.棒谷環(富永病院)・柳谷雄(富永病院)・岸口香奈(富永病院):
    「再入院の要因を明らかにし、医療ソーシャルワーカーと共に退院調整看護師が認定心理士として在宅に向けて出来る関わりについて」
  • 7.田中暢(ヤフー株式会社):
    「Webメディアによるウェルテル効果対策の取り組みと、自殺の心理プロセスから導くUXデザイン」
  • 8.高宮義徳(キャリアコンサルタント)・川口典子(キャリアコンサルタント):
    「看護師のキャリアとレジリエンスに関する考察」
  • 9.宇田川孝男(東京都立大学プレミアム・カレッジ専攻科生):
    「高齢者がランニング活動を続けていくための心理的支援の検討」
  • 10.坂口佳子(NPOツナグ):
    「武道教室における視覚教材や補助物品を用いた指導の実践と効果研究」
  • 11.河原清志(上智大学実践宗教学研究科(博士後期課程)、拓殖大学外国語学部(教授)):
    「言語宗教学研究への心理学の応用の可能性」
  • 12.野口亜友子(放送大学教養学部心理・教育コース、北里大学北里研究所病院看護師):
    「心の発達に必要なこととは」

(社会連携セクションWG長:伏島あゆみ)

コロナ禍が始まって2年が経過しました。こちらを執筆している現在は、オミクロン株BA.5系統による感染急拡大が「第7波」の到来と警戒されているところです。私たちの「ウィズ・コロナ」の生活は、まだまだ模索が続きそうです。

そんな中でも、認定心理士の会主催によるイベントは、オンライン開催という新しい形態を活用して、みなさんとの有意義なつながりの場として発展していくことを願いつつ取り組んでおります。参加者枠を数百名〜千名と大きくできるのも、オンライン開催の特性を活かした試みです。

この機会に、さまざまな支部会企画による多様なテーマのイベントに、ぜひご参加ください。

(認定心理士の会運営委員会委員:山崎理央)

  • 認定心理士の会運営委員会〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13田村ビル内公益社団法人日本心理学会事務局jpa-ninteinokai@psych.or.jp

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