公益社団法人 日本心理学会

詳細検索

心理学ワールド 絞込み


号 ~

執筆・投稿の手びき 絞込み

MENU

刊行物

 

あとがき

あとがき

個人的な話になりますが,四十年以上前私が大学院生であった頃はまだ日本の心理学集団は世界の端にいたような記憶があります。少数のいわゆる“国際派”の先生方だけが英文タイプライターで論文を清書して遠い欧米の学術ジャーナルに論文を投稿し,その結果の手紙が届くのを首を長くして待っていた姿を思い出します。その当時と比べると隔世の感があります。今や日本の心理学の大学院生が世界のどの学術ジャーナルに投稿しても何の驚きもありません。むしろ,現在は,若いときからそうしなければ斯界での将来の道が拓けない状況になっているともいえます。日本の心理学研究の国際的な評価は,まだ残念ながら自然諸科学や工学や医学の分野ほどには至っていませんし,意識もまだ欧米追随の雰囲気が残っているともいえますが,少なくとも日本から世界に研究成果を発信する態勢だけは十分に国際化してきているようです。あとは,いかにして,日本の心理学研究の評価を世界の中でより高いレベルのものとして認められるようにするかだと思います。母語である日本語によって心理学を学び,研究し,そして成果を挙げる,というメリットを生かしつつ,日本の心理学研究の成果が世界の場で妥当に評価されるようになるよう,その基盤作りを日本心理学会としても努力すべき時期だと思います。

このたび,約十年ぶりに「心理学研究」と“Japanese Psychological Research”のための「執筆・投稿の手びき」が改訂される運びとなりました。この間,論文の執筆と投稿のための世界的標準となっているAmerican Psychological Association(APA)のPublication manualが我が国においても広く使用されるようになったこともあり,日本心理学会として同種の手引き書を発行する必要性は以前に比べて薄れてきた状況にあるともいえます。しかしながら,この間に日本心理学会では投稿を電子システムにて受け付ける形に変えましたので,それに対応した手引き書が必要となった次第です。

この「執筆・投稿の手びき」改訂のため,ここに至るまでに多くの方々のご尽力をいただきました。以下にお名前を記して謝意を表したいと思います。2009-2011年の編集委員会委員長 箱田 裕司氏,同期間の電子化に伴う執筆・投稿の手びき改訂小委員会委員長の宮埜 寿夫氏,同委員の伊東 昌子氏,越智 啓太氏(2013年まで継続),清水 寛之氏(同),針生 悦子氏,堀毛 一也氏(同),森川 和則氏,また,2011-2013年には小委員会委員長として森川 和則氏,同委員として上淵 寿氏,鈴木 宏昭氏,高橋 登氏,さらには,統計的処理に関する近年の標準的要求について加筆をいただいた大津 起夫氏,図や表の例と引用文献の例を選定していただいた編集委員会副委員長の河原 純一郎氏,坂本 真士氏,中澤 潤氏の各氏です。その他直接,間接にお世話になりました多くの方々にも厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

2015年4月10日
公益社団法人 日本心理学会機関誌等編集委員会委員長 阿部純一

執筆・投稿の手引き

2015年5月1日発行

編集
公益社団法人 日本心理学会機関誌等編集委員会
発行
公益社団法人 日本心理学会
〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13 田村ビル
TEL:03-3814-3953
FAX:03-3814-3954
E-mail:jpa@psych.or.jp
制作
株式会社金子書房