付録4 倫理チェックリスト(2022年10 月現在)
「心理学研究」,“Japanese Psychological Research” 投稿論文倫理チェックリスト
昨今は倫理的配慮に対する要請が強まっており,このチェックリストは,投稿された論文が倫理的な要請項目をどの程度満たしているか,編集委員会が把握するために作成された。投稿時に各問いへ回答する。満たされていない項目があるというだけで不採択になることはないが,編集委員会や事務局から詳しい事情を確認する場合がある。
「公益社団法人日本心理学会会員倫理綱領及び行動規範」の趣旨を踏まえ,「公益社団法人日本心理学会倫理規程」に則り,研究の実施や論文作成にあたっては,リストの項目だけでなく,全般的に倫理的配慮が必要である。
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1
- 研究を行うにあたり,所属または関連機関の倫理委員会の承認を得ましたか。
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いいえの場合,承認を得なかった理由を書いてください。
いいえの場合,ご自身で実験・調査等の実施が倫理的に問題ないとご判断された理由を,できるだけ詳細に書いてください。
(たとえば,当該研究とは関係のない第3者に,実験・調査等の実施が倫理的に問題ないと事前に確認した。など)
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2
- 実験や調査に先立ち研究参加者からインフォームド・コンセントを得ましたか。
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(インフォームド・コンセントには,実験や調査の内容についての説明や,実験や調査から自由に離脱できる旨が記されているものとします。承諾のサインを得ることが望ましいです。)
いいえの場合,その理由を書いてください。
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3
- やむを得ずインフォームド・コンセントが得られない場合は,代替となる手段をとりましたか。
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(親や責任者による承諾を得るなど)
いいえの場合,その理由を書いてください。
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4
- 実験や調査においては,参加者や動物に負荷やリスクはありませんでしたか。
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負荷やリスクがあった場合は,その内容や,どのような対処・処置を行ったか,具体的に書いてください。
負荷やリスクの内容
対処や処置
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5
- 実験や調査にデセプションがありましたか。
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はいの場合,事後説明などによる対処の有無について書いてください。
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6
- 動物実験においては,必要最小限の個体数で実験しましたか。
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(無駄に多くの個体数を用いませんでしたか。)
いいえの場合,その理由を書いてください。
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7
- プライバシーは保障されていますか。
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(データ収集や処理,論文に紹介する際の匿名性の保障など)
いいえの場合,その理由を書いてください。
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8
- 論文は著者自身によるオリジナルの論文ですか。
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(オリジナルの論文とは他所に投稿中でない,または公刊されていない論文を指します。データの再分析が含まれるなど密接に関連する論文がある場合は,参考資料としてあわせてお送りください。)
いいえの場合,その理由を書いてください。
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9
- 著者が連名である場合,連名者全員から投稿の承諾を得ていますか。
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いいえの場合,その理由を書いてください。
- 著者名の順序は貢献度を適切に反映していますか。
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いいえの場合,その理由を書いてください。
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10
- 公表されている尺度の全体または一部を使用したり,他者が作成した材料やプログラムを用いたり,図表や本文を引用した場合,その出典は示されていますか。
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なお,それらの作成者,著作権者から事前に許可を得ることが求められている場合は,それに従い,許可を得ていることを論文内に明記する必要があります。
いいえの場合,その理由を書いてください。
- それらを用いたり,引用した場合に,著作権上の問題が生じないかを自身で確認しましたか。
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(※市販質問紙のコピーや翻案を利用した場合,著作権上の問題が生じることがあります。)
いいえの場合,その理由を書いてください。
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11
- 不適切,あるいは差別的な用語や表現がないかチェックしましたか。
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いいえの場合,その理由を書いてください。
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12
- 本論文において,利益相反がありますか。
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利益相反の定義については,「利益相反(COI)に関する規則〈https://psych.or.jp/wp-content/up loads/2021/06/JA_JPA_Rules_on-Conflicts_of_Interest.pdf〉」を必ず確認してください。適切に対応しない場合は,刊行後であっても論文が取下げ処分となる場合もあります。
(※利益相反がない場合は,利益相反がない旨を,ある場合は,著者情報を含まないよう本文末に記載してください。)
利益相反がある場合は,その詳細を書いてください。